*玖話* ページ9
お金が必要だった。
そう言うと、彼は悲しげな顔をして
『じゃあ、俺を恋い慕ってるって言ってくれたことは?嘘じゃないよねぇ!?』
『…それは…』
『嫌だ。嘘って言わないで!後生だからさぁ!』
嘘をつくならつき通すべきだった。私は本当のことを言った。
あれは嘘なのだと。本当は恋とかよく分からないのだと。
それからだったなぁ、善逸さんがおかしくなってしまったのは。
部屋に閉じ込められるようになって、監視されるようになった。
任務に赴くことすら許されない。
これは私への罰なのかもしれない。優しい人を裏切った罰。
後悔しても、もう遅い。いくら私が謝ろうとも、善逸さんの壊れた心はもう治らないのだ。
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ami☆(プロフ) - 色まるさん» ありがとうございます!更新ゆっくりかもしれませんが、頑張りますね…! 応援ありがとうございます! (2020年1月5日 21時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
色まる - 続きが楽しみです!更新待ってます! (2020年1月5日 20時) (レス) id: 52abb0a881 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ami☆ | 作成日時:2020年1月3日 17時