*5話* ページ5
微かに義勇から怒っている音が聞こえる。
「Aさんが元水柱って聞いて気になって…」
「…そうか」
いつも通り、義勇は無表情だ。
私は義勇に笑いかける。
「義勇も昼餉食べる?」
「いや、いい。邪魔したな」
「ううん。そもそも義勇とは約束してたんだから。少し待っててね」
そう言うと、ヴッと音がした。善逸が喉に食べ物を詰まらせたようで、急いで水を渡すと、ゲホゲホと咳き込んだ。
「え、Aさんを買ったんですか!?む、無表情でやることやってたとは…柱って恐ろしい…!」
「あはは。今日は世間話に来ただけだよ。ね、義勇」
「今日は!?それっていかがわしいことをしたことあるってことですかぁあ!?
Aさん、俺とも…」
善逸は顔を真っ赤にして手を差し出す。
これはもしかして…惚れられているんだろうか?
善逸の心音がかなり早い。それに、なんか甘ったるい音が聞こえる。
その後ろで、義勇の禍々しい音が聞こえたため、苦笑いを浮かべる。
善逸も気付いたようで、顔を真っ青にして手を引っ込めた。
「約束してただなんて知りませんでした。すみません」
炭治郎は私と義勇に謝った。気にしないで、と笑いかける。
すると、炭治郎は顔を真っ赤にした。
…あれぇ、炭治郎からも甘ったるい音が聞こえるぞぉ?
気のせいだと自分に言い聞かせる。
炭治郎は立ち上がると、善逸と伊之助の腕を掴んだ。
「俺たちはこれで失礼します!あの、お代は…」
「要らないよ。追い返すみたいになってごめんね。今度来る時は前もって烏で教えてくれると嬉しいな」
「はい!」
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星 - 小説とても面白いです!私は炭治郎と善逸と猗窩座が好きです!更新頑張ってください! (2021年1月6日 17時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ(プロフ) - とっても続き気になります!!更新頑張ってくださいー!応援してます! (2020年3月13日 1時) (レス) id: e597277fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます! 更新ゆっくりかもしれませんが、頑張ります…! (2020年1月28日 21時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 続き気になる!更新頑張ってください! (2020年1月28日 21時) (レス) id: ea8e5cf766 (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - ろーる??さん» 返信遅くなってすみません…。ありがとうございます!女の子2人、早く書くためにも頑張ります…! (2020年1月23日 15時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ami☆ | 作成日時:2020年1月1日 20時