*22話* ページ22
「幸せ、かぁ…」
つまり、結婚しなくてもいいのか、ということだろう。
できるならば、結婚したい。ていうか、最近ずっと結婚のことばかり考えている。
だが…
「錆兎のこと、引きずってるの。大切な人を失う悲しみを知ってしまったから、次の恋に臆病になってしまう」
人はいつ死ぬかわからない。鬼殺隊に所属していれば尚更だ。
義勇の抱きしめる腕に少し力が入る。
見ると、悲しげな顔をしていた。錆兎のことを思い出させてしまったのだろう。
私はもぞもぞとし、義勇の背中に腕を回し、抱きしめる。
「…錆兎なら、俺のことはもういい。前に進めって言うのかなぁ」
ふわりと頭に手が触れた感触がした。
そっちの方へ顔を向けると、錆兎が微笑んでいる…ような気がした。
幻覚かもしれない。
錆兎のことを想うあまり、幻を見てしまったのかもしれない。
__それでも、十分だった。
私は少しだけ前を向くことを、心に決めたのだった。
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星 - 小説とても面白いです!私は炭治郎と善逸と猗窩座が好きです!更新頑張ってください! (2021年1月6日 17時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ(プロフ) - とっても続き気になります!!更新頑張ってくださいー!応援してます! (2020年3月13日 1時) (レス) id: e597277fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます! 更新ゆっくりかもしれませんが、頑張ります…! (2020年1月28日 21時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 続き気になる!更新頑張ってください! (2020年1月28日 21時) (レス) id: ea8e5cf766 (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - ろーる??さん» 返信遅くなってすみません…。ありがとうございます!女の子2人、早く書くためにも頑張ります…! (2020年1月23日 15時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ami☆ | 作成日時:2020年1月1日 20時