検索窓
今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:22,939 hit

*3話* ページ4

襖の先には布団とふたつの枕。



部屋の中を行燈が薄く照らしている。



うん、雰囲気凄く出てる。



「と、とりあえず座って話そっか」



布団に腰を下ろし、横に座るよう促す。



炭治郎は遠慮がちに座った。



「炭治郎はどうしてこの部屋が自分の部屋だと知ってたの?」



「楼主に言われたんです。今日からここの部屋がお前の部屋だと」



"それと、もうひとつ言われました"



炭治郎は私の手を取り、真っ直ぐと見据えてきた。



…なんだか、その瞳が熱を帯びている気がするのは気のせいだよね…?



「想い人とまぐわえばここから出られると」



「え…ま、まぐわえば出られるの!?お、想い人と!?」



な、なにそれ!? どういうこと!?



混乱しているのが分かったのだろう、炭治郎は「鬼の血鬼術の中だから本当かどうかは分かりませんが」と付け加えた。



「やっぱりこれは血鬼術のせいなのね…」



鼻が利く炭治郎が言うのなら、この状況は鬼の仕業なのだろう。



「楼主は嘘をついていると思う?」



「…分かりません。鬼の臭いがあまりにも濃いので…」



「そっか…あ、じゃあどうして私がいることに気づいたの?」



服装も髪型もいつもと違う。化粧もしている。しかも、外にはわんさか人がいる。



炭治郎は笑った。



「Aさんの匂いは不思議で…故郷を思い出すんです。

それに、夕暮れを纏った髪や閉じ込めた瞳はAさんくらいしかいませんし。だから、すぐ分かったんです」



そう言うと、今度ははにかんで



「Aさん、その格好良く似合ってます。その…き、綺麗…ですね」



ぽっ、なんて効果音がつきそうな程赤らんだ顔で言った。

*4話*→←*2話*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
147人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 逆ハー , 愛され   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 面白いですね!続き楽しみにしてます! (2020年1月21日 13時) (レス) id: 059c2de8f9 (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - 陽雨さん» 返信遅くなってしまい、すみません(--;) ありがとうございます、そう言っていただけて嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年12月31日 21時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
陽雨 - 面白いです。まぐわいをしなければって良いですね!更新頑張ってください!応援しております (2019年12月10日 12時) (レス) id: 60ccd0f591 (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - 黒蜜さん» はい、もちろんです!出すのは少し後にはなりますが、必ず出します! (2019年12月8日 19時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜 - 伊黒さんをリクエストって出来ますか? (2019年12月8日 19時) (レス) id: 70d9f117f0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ami☆ | 作成日時:2019年12月8日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。