＊3話＊ ページ4
「！？」
彼のその言葉に、ザワザワとしていた鏡の間は静かになる。
け、けけけ結婚式…！？な、何の話！？
驚いて何も言えないでいると、アズールが助けてくれた。
「リリアさん。Aは幼い頃から僕達と一緒にいました。陸に上がるのは今日が初めてです」
だから、貴方と結婚の約束をしたとは思えない。
アズールはそう言って私の肩を抱く。
なんかちょっと怒ってるような気がする。
「幼い頃…？わしが出会った時、Aはもう成熟した大人じゃったが」
「ならば、人違いではないでしょうか。Aはこの通り、まだ大人とは言い難いですから」
リリア？先輩にじっと見つめられると、動けなくなる。
助けを求めるように視線を彷徨わせると、ジェイドとフロイドの姿が目に入った。
ジェイドは私達の様子を無表情で見ていて、フロイドは「アズール頑張れ〜」なんて言ってる。
ジェイドは怖いし、フロイドは呑気だな…。
でも、いつもと変わらないフロイドの姿を見て、なんだか安心した。
私もなにか言おう。
「わ、私は…その…貴方とは初めて会いました…人違いじゃないですかね…」
「お主までそう言うか。わしは…ずっと、お主のことを待っていたというのに…」
目を潤ませそう言われれば、何故か胸が痛くなる。
わ、私が泣かせた…？
いやいや、私じゃない。リリア先輩と結婚式を挙げようとしていなくなったAさんが悪いんだ。
自分に言い聞かせていると、学園長が
「痴話喧嘩は寮に戻ってからしてください」
そう言った。ち、痴話喧嘩…！？
でも、確かに学園長の言う通り。私達が行かないと後がつっかえている。
「とりあえず、話の続きは寮でしませんか？」
「…そうじゃな。寮でたっぷり話すとしようか」
リリア先輩は怪しげな笑みを浮かべた。
もしかすると、朝まで話される…？
「A…」
「アズール、大丈夫。助けてくれてありがとう」
「えぇ…困ったことがあったらすぐ連絡しなさい。ジェイドとフロイドを連れて行きますから」
「うん」
名残惜しそうにアズールは離れる。私にとって、彼らは兄のような存在。
頼れる良いお兄ちゃんだ。
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晴 - 面白かったです。更新待ってます！ (1月23日 22時) (
レス) @page16 id: a1e8b21e58 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - 続きが楽しみです 更新頑張って下さい‼︎ (2023年3月16日 18時) (レス) id: a3128229fd (このIDを非表示/違反報告)
あぽろ - リリア可愛い…続き待ってます((‘д’ｏ≡ｏ’д’)) (2020年8月2日 9時) (レス) id: a236361d3f (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - 由瑞さん» ありがとうございます、そう言っていただけて良かったです(^^) はい、頑張ります！！ (2020年7月23日 19時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
由瑞 - 凄く面白かったです。更新頑張ってください! (2020年7月20日 6時) (レス) id: 8d4739ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami☆
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/ami22665020?p=s
作成日時：2020年7月15日 16時
