＊2話＊ ページ3
それからはもう大変だった。変な狸が乱入してきて大騒ぎになったり、魔力がない人がいたり…。
後者については、私がとやかく言える立場ではないけれど。
魔力があっても、扱えなければないのと同じ。
私はちょっとの魔力しかないし、上手に扱うことができない。
だから、ナイトレイブンカレッジに入学できたことも、ディアソムニア寮に選ばれたことも、本当によく分からない。
闇の鏡は言ってた。
『運命には抗えぬ、か』
どういうことなんだろう。運命って？
頭にいっぱいハテナを浮かべていると、寮へ移動しなければならなくなった。
チラッとアズールの方を向くと目が合った。
手を振ると、笑顔で振り返してくれる。
『が ん ば れ』
彼は口パクでそう言った。なんだかちょっとだけ不安な気持ちがなくなったかも。
だが、うちの寮は何故か寮長がいないようで、学園長の不思議そうな声が聞こえてくる。
"ドラコニア"
学園長がそう言うと辺りのザワザワが大きくなる。
有名人なんだろうか。陸のことはよく分からない。
ぼーっとしていると、私と同じくらいの背丈の美しい少年が現れた。
彼はその容姿に似つかわしくない、老人のような口調で話す。
…なぜだか、彼から目を離せなかった。
まるで金縛りにでもあったかのように、彼だけをただひたすら見つめた。
そんな私の視線に気づいたのか、彼と目が合った。
大きな目が、更に大きく見開かれる。
「…お主…まさか、Aか…？」
戸惑いに揺れるその瞳は、私を捕らえて離さない。
ゆっくりと近づいてくる。あぁ、近くで見れば見るほど美しい。
「なぜ…なぜ結婚式前日にいなくなってしまったんじゃ…」
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晴 - 面白かったです。更新待ってます！ (1月23日 22時) (
レス) @page16 id: a1e8b21e58 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - 続きが楽しみです 更新頑張って下さい‼︎ (2023年3月16日 18時) (レス) id: a3128229fd (このIDを非表示/違反報告)
あぽろ - リリア可愛い…続き待ってます((‘д’ｏ≡ｏ’д’)) (2020年8月2日 9時) (レス) id: a236361d3f (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - 由瑞さん» ありがとうございます、そう言っていただけて良かったです(^^) はい、頑張ります！！ (2020年7月23日 19時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
由瑞 - 凄く面白かったです。更新頑張ってください! (2020年7月20日 6時) (レス) id: 8d4739ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami☆
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/ami22665020?p=s
作成日時：2020年7月15日 16時
