*4話 夢見る乙女* ページ5
-Aside-
宜しく、とは返したものの…
今、私は浦島ちゃんに手を握られているわけで。
大きくてゴツゴツした温かい手に、浦島ちゃんは相棒であるにも関わらず、色々と妄想してしまう。
この手が頬に触れたらどんな感じなんだろう。
『A、好きだよ…』
なぁんて、可愛い浦島ちゃんが急にかっこいいキリッとした表情で言ってきたら…
「ふぉあああああああっ!!」
「っ!?」
バッと浦島ちゃんの手を振りほどく。
ダメ、これ以上手を握られていたら、色んなこと妄想しちゃって…照れちゃう!
羽織の襟を掴むと、顔を隠すように被る。
甲羅がないから、引っ込めらんないもんね。羽織で代用するしかない。
「A…?」
「な、なんでもないのーっ! 気にしないで」
「え、えっ!? すっごく気になるんだけど」
「ぎゃぁぁぁぁあ! 顔近付けないでぇ!」
妄想が妄想を呼ぶ。 このまま…き、キス…とか色々考えちゃって、思わず叫んで浦島ちゃんの顔を押しのけてしまった。
ずぅぅぅんと落ち込んだ浦島ちゃん。
羽織を戻すと、浦島ちゃんに近付く。あ、謝らないと…。
「ご、ごめんねぇ? 浦島ちゃんのこと、嫌いじゃないし…むしろ相棒って思ってる。
ほら、浦島ちゃんってかっこいいじゃない? だから、つい色々と想像しちゃって…
しょ、少女漫画の見すぎなんだぁ、私〜…」
乙姫様は少女漫画が大好き。 竜宮城にはたくさんの少女漫画があって…
実は、私の名前も乙姫様の大好きな少女漫画のヒロインから取ったもの。
「嫌われてるのかと思った…」
「嫌いなんて有り得ないよー。 大好きだもん!」
いつも明るい浦島ちゃん。
私は彼の明るさに救われたものだ。
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LOST(プロフ) - あぁ。ただの天使か。天使の戯れか。 (2016年3月23日 23時) (レス) id: 47ef0277df (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - ココナツさん» ありがとうございます…! 鶴さん待機中ですか、こちらでも待機しておりますよ!(笑) はい、続き頑張ります!!ありがとうございます(*´ω`*) (2016年3月21日 20時) (レス) id: 1a2d93ed11 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - HAYATEさん» 読んでくださり、ありがとうございます! 続き、楽しみにしていてください^^ (2016年3月21日 20時) (レス) id: a4b66bffac (このIDを非表示/違反報告)
ココナツ(プロフ) - 驚きの気配だと!鶴丸が待機中です!…と茶番はこのくらいで見させていただいてます、続きを楽しみに待っています更新ファイトです!(馴れ馴れしくてごめんなさい) (2016年3月21日 19時) (レス) id: 891aa03e3f (このIDを非表示/違反報告)
HAYATE(プロフ) - おもろそう。つづきがたのしみです。 (2016年3月21日 19時) (レス) id: 24deb1f84b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みそ☆ x他1人 | 作成日時:2016年3月21日 19時