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*31話 俺と一緒に*-加州side- ページ37

『自分だけは愛されてると思っていたのか? く、はははっ! 馬鹿だなァ?』







『どうして…ねぇ、主…どうして…っ!?』







『あぁあっ! その顔が見たかったんだよ、俺は!! 棄てられて哀しいかァ?苦しいかァ?


あぁ、もっと喚けよ! 泣けよ!! "信じてたのに"って!悲劇ぶって!!』







それからだ。俺が闇に堕ちたのは。







安定は俺が闇堕ちしたことを知って、酷く悲しんでいた。でも、闇堕ちするしかなかった。







信じてた主に裏切られた俺は、何もかも信じ難くなった。







心のどこかで、俺はAのことをまだ信じ切れてないと思う。







だから…さ。







大きな目に、涙を浮かべたAを押し倒す。







突然の出来事に、Aは目を見開いた。







「前話したよね。俺は愛されてなかったんだって。主に言われたよ。"馬鹿だ"って。信じた俺が馬鹿だったんだって。


ねぇ、信じた人に裏切られた俺は、どうして闇堕ちせずにいられると思う?」







くつくつと笑う。Aの驚いた顔が、徐々に怯えに変わっていく。







あぁ、綺麗だ。Aの怯えた顔は本当に。







Aの目に映る俺は、狂気的な笑顔を浮かべていた。







「Aも一緒に闇に堕ちよう? 闇の中は心地良くて楽だよ。ね?主なのに刀剣に弄ばれてさ、嫌でしょ?」







Aのシャツのボタンを外していく。 彼女の目から、涙が溢れた。







「私は闇には堕ちない…!この本丸の前の主のようにはならないし、貴方達を救いたい…!」







「…ホント馬鹿だよねぇ。その様子じゃ、聞かなかったみたいだね。俺や安定が"闇に堕ちた刀は救えない"って言った理由を」







「…うん…」







俺はボタンを外す手を止める。そして、彼女の頬に手を添える。







「Aは優しい。こんなことする俺達を救おうとするなんて。でも、それは無駄な努力だよ」







「どうして…っ」







「言ったじゃん。俺の口からは言いたくないって。 夜伽が終わったら、闇堕ちしてない刀に聞いてみたら?」







「………………」







「難しいことを考えるのは止めにしよ。今は…俺の寂しさを埋めてよ」

*32話 寄り添いたいから*→←*30話 最後だ*-加州side-



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ami☆(プロフ) - 青藍さん» ありがとうございます…! 更新頑張ります!!m(_ _)m (2016年9月8日 21時) (レス) id: 1a2d93ed11 (このIDを非表示/違反報告)
青藍(プロフ) - ami☆さん» いえ、こちらこそ丁寧で素早い対応ありがとうございました。これからも作品の更新、頑張ってください! (2016年9月8日 21時) (レス) id: dbe2c9f839 (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - 青藍さん» いえ、大丈夫です。御指摘していただけて幸せだと思います。本当にありがとうございます。 (2016年9月8日 21時) (レス) id: 1a2d93ed11 (このIDを非表示/違反報告)
青藍(プロフ) - これからはそういうルール等も意識して創作活動をしていただきたいです。上から目線に感じてしまったらすみません。 (2016年9月8日 21時) (レス) id: 52bcd4192d (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - 青藍さん» 大丈夫です! 御丁寧にありがとうございます。やはり、サイトで小説を書く以上、ルールは守らなければなりませんよね…。今一度規定を読んできます。本当にありがとうございます。 (2016年9月8日 21時) (レス) id: 1a2d93ed11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ami☆ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/ami22665020  
作成日時:2016年3月17日 10時

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