＊理由3 気遣いができる薬研＊ ページ4
一期は結局、私に傷をつけるようなことはせず。
いつものように…腫れ物を扱うように優しくしてくれた。
それが嬉しいようで物足りないように感じてしまうのは
「A、お疲れ様」
「一期、俺の大切なAに傷つけてねぇだろうな？」
「ホント鶴さん独占欲強いよね。まぁ、最近Aは一層綺麗になったからね。仕方ないのかもしれないけど」
この2振りの夜伽が誰よりも激しくて気持ち良いからかもしれない。
「あの…光忠、今日の出陣は？」
「あぁ、今から厚樫山へ僕と鶴さん、伽羅ちゃん、長谷部君と宗三君、薬研君と出陣しようと思ってる」
「そうですか。ならば、長谷部と薬研と宗三、大倶利伽羅に伝えに行ってきます」
「頼んだよ」
綺麗に掃除がなされた廊下を走る。腰が痛い。優しいとはいえ、何度もされたんだ。痛まないわけがない。
薬研の所に行ったら腰痛なんかの薬を貰えるだろうか。
「あの…薬研、いる…？」
「おー、大将。どうしたんだ？」
「今から出陣だから呼びに来たの」
「あぁ、そうか」
薬を作っていたのだろうか、薬研は白衣に眼鏡で、すり鉢で何かを潰していたようだった。
「大将、少し良いか？」
「え…と…何？」
「今日の相手はいち兄だったんだってな」
「…そうだけど」
「腰痛いんだろ？ 俺がさっき調合した薬だ」
"ほら" そう言って渡されたのはとても苦そうな茶色の粉薬が入った小袋。
良薬口に苦しというから仕方ないんだろうけど…苦そうだなぁ。
「不満か？ 良薬は苦いんだぜ？」
「…ううん、ありがとう」
私は綺麗に笑顔を作ってみせる。だが、薬研は顔を歪ませた。
「俺といるときは自然体で良いって言ってるのにな。ほんと手が掛かる大将だ」
私よりすこーしだけ高い薬研は、ポンポンと頭を軽く叩くと"出陣してくる"と言って部屋を出ていった。
私はただその後ろ姿をぼーっと見つめ、小袋を握りしめていた。
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しの - 更新頑張ってください (2019年7月16日 0時) (
レス) id: 5129f74190 (このIDを非表示/違反報告)
水面 - 更新ファイト！です♪ (2017年12月28日 23時) (レス) id: 9666acc8b2 (このIDを非表示/違反報告)
ダサクシャ522 - 更新頑張ってください！(⌒∀⌒)/ｼ (2017年7月27日 18時) (レス) id: 577bbc7a82 (このIDを非表示/違反報告)
零戦 - ami☆さんの作品新作出たらすぐ見てます！今回も続きがきになる・・・|¬`)けど、無理せずコツコツ更新頑張ってください！応援してます！ (2016年8月13日 1時) (レス) id: d2dfc0a861 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami☆
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/ami22665020
作成日時：2016年8月12日 0時
