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＊13話 推しの家＊ ページ14
芋兄弟の家があるという区画に来たのだが、くるん兄弟の家があった区画とは趣が全く異なっていた。
「うっわぁ…」
思わず感嘆の声が漏れる。
なんてカラフルなんだろう。なんて可愛いんだろう。
歴史は感じるものの、メルヘンで可愛らしいその街並みに目を奪われる。
「どうしたんだ、姉さん？」
「あ、ううん。なんでもないの」
ドイツの街並みってこんな感じなのかな。それぞれヘタキャラが住んでる区画に行ったら、世界の街並みを知ることができるかしら…？
そんなことを考えていると、家に着いたようだ。
黄色の、3階建ての大きな家。壁のペンキは所々剥がれ、蔦が覆っていて古めかしく感じられるが、それすらも趣があって素敵だと感じる。
私の実家は2階建ての戸建てだったのだけれど、広さはその実家の3倍くらいはありそうだ。
推しの家に合法的に入れる幸せを噛み締めながら、胸を高鳴らせて家へと足を踏み入れたのだった。
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作者名：ami☆
| 作成日時：2024年3月23日 23時
