安心 ページ29
ホッとするのも束の間、私はすぐに土下座をしてリリスに謝った。
浦田君を完全に守れなかったことに対して。
ア「ごめん、リリス…私、浦田君のこと守れなかった…」
怒られるかと思いきや、上から降ってきたのは説教ではなく感謝の言葉だった。
『いいえ。
守ろうとしてくれただけありがたいです。
それに、背中に傷まで負って渉さんを助けてくれたんだから感謝しかないです。
今すぐには完全に直すことはできないので、応急処置だけ終わらせます。
あとは私1人でやるので、アリスはそこで見ていてください。
結界は壊れないから安心して』
それだけ言ってリリスは私の背中の出血を止めて包帯だけ巻いて、コボルトたちに向き直った。
『さて…
一刻を争いますし、話したいこともありますし…
どう始末してあげましょうかねぇ』
突然現れたリリスに驚いているコボルトたちは攻撃をしないでただリリスを眺めていた。
そんなことしてたら、命取りになるだけなのに。
考えた末、リリスは結果を出したみたいだ。
『首、跳ねましょうか』
う「おっそろし…」
『アリス、ちょっとこのバカ頼みますね』
う「ひっどお前。バカはないだろ…」
ア「うん、わかった。なるべく早く終わらせてね」
『そのつもりです』
珍しくにこっと笑ったリリスはコボルトの方を向いて何やらぶつぶつと呪文をつぶやき始めた。
う「あいつ何やるつもり…？」
ア「見てればわかるよ」
やがて呪文を唱え終わって、リリスはゆっくりと目を開けた。
そしておもむろに手をコボルトたちの方へ向けて…
開いていた手を、ぐっと握り拳を作るように握りしめた。
それを合図に、なんとも言えない音がしてコボルトたちの頭が潰れていく。
原型を止めることもなく、ただ果物が握りつぶされるみたいに。
次々に頭が潰れて首がない状態になったコボルトたちを最善席で見ていた浦田君は気持ち悪くなったのか目を瞑って耳を塞ぎ始めた。
1分も経たないうちに、その場にいた大量のコボルトたち全員が首のない状態で倒れていた。
『あとは処理班に任せましょう。
で、残るは…あそこですね』
リリスの真っ赤な目がビルの屋上に向けられる。
…あ、あそこユージンがいるところだ。
もう帰ったのかなぁ、と考えているといきなり周りの景色が変わった。
『ごめんなさい。
飛ぶのがめんどくさかったんで転移しました。
念のためバリアからは出ないでくださいね』
ア「わかった。
…あれ、ユージンまだ帰ってなかったんだ」
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うい(プロフ) - モモンノミさん» まじですか！？更新してきます！！モモンノミさんの安眠のために頑張ります！ (2020年4月20日 7時) (
レス) id: a9baf051d3 (このIDを非表示/違反報告)
モモンノミ - 終わっています！戻ってください！更新楽しみにしています！うらたさんがどうなるのかが気になって寝むれません (2020年4月20日 3時) (レス) id: 17eb5f62c2 (このIDを非表示/違反報告)
うー(プロフ) - ちょこさん» まじですか！？え！？終わってるんですか！？早めに続き書きますー！！読んでくれてありがとうございます！ (2019年9月13日 21時) (レス) id: e19a932eed (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 終わってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！ (2019年9月13日 18時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - うん！ (2019年8月25日 15時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うーろんちゃ | 作成日時：2018年10月8日 3時
