弱虫 ページ27
アリスside
…これで、思う存分あいつらを倒せる。
弱虫じゃない。
私は、変わった。
体だって、鍛えて来た。
だからコボルト50体くらい、倒せる。
よし。
私は空間から鎌を出してコボルトがあまりいない地上に降りた。
ア「こっちだよ、コボルト！！
魔界でも珍しい死神で貴族の私の方がそっちの人間より高値で売れるんじゃないの？」
大声でそう言い放つと、今まで浦田君の方を向いていた黄緑色の目が一斉に私の方を向いた。
う…怖い…
でも、やらないと。
元から避けている口が、私を見たことでぐっと口角が上がってくのを見ると背筋がゾワっとした。
大丈夫、学校ではこういう時のための訓練もやった。
それなりの筋肉もある。
…いける、はずだ。
大量のコボルトと戦うときは、1人で大軍に突っ込んで行ったりしないで、ギリギリまで引きつけて…
目の前に来た瞬間、
鎌で切る！！
ア「っぅりゃっ！！！」
鋭い刃が肉を引き裂いていく嫌な音が近距離でする。
生暖かい液体が頬にべっとりとつく。
…汚い、臭い、気持ち悪い…
こんなことを、上級や中級のリリス達は仕事でやってるんだ。
やりたくないけど、やらなくちゃ。
頭の中ではそう考えながらも、腕は襲いかかって来る大量のコボルトを鎌で斬り殺していく。
死神の鎌は、こんなことに使うものじゃないのに。
怖くて、腕が震える。
もう血なんて見たくない。
でも、私が今攻撃することをやめたら私は死ぬ。
きっと浦田君だって…死んじゃう。
そんなの嫌だ。
それに、今は私しかいない。
私がやらないと。
う「…あの、アリス…」
ア「見ちゃだめ！！
顔も出しちゃだめ！！
そこでじっとしてて！！」
う「わ、わかった」
やばい、さっき浦田君が顔だしたせいでほとんどのコボルトがそっちに行っちゃった…
あいつら絶対私のことも捕まえて浦田君のことも殺す気だ。
それだけは絶対、避けないと。
リリスが悲しむ顔は見たくない。
「おーいモタモタしてっと刺されっぞ〜」
ア「うるさい！！！
ちょっと黙ってて！！」
「はぁ？
お前俺が助けてやろうとしてんのに…」
じゃ助けろよ。
そこで見てないで助けろよ。
う「アリス！！
後ろ危ない！！！」
ア「え⁉
うわっ！！！
…っぶなかった…ありがと浦田君！！」
ギリギリで飛んで来たナイフを避けて投げて来たコボルトを切る。
…て言うか…なんでまだいるの…？
結構切ったはずなのに…
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うい(プロフ) - モモンノミさん» まじですか！？更新してきます！！モモンノミさんの安眠のために頑張ります！ (2020年4月20日 7時) (
レス) id: a9baf051d3 (このIDを非表示/違反報告)
モモンノミ - 終わっています！戻ってください！更新楽しみにしています！うらたさんがどうなるのかが気になって寝むれません (2020年4月20日 3時) (レス) id: 17eb5f62c2 (このIDを非表示/違反報告)
うー(プロフ) - ちょこさん» まじですか！？え！？終わってるんですか！？早めに続き書きますー！！読んでくれてありがとうございます！ (2019年9月13日 21時) (レス) id: e19a932eed (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 終わってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！ (2019年9月13日 18時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - うん！ (2019年8月25日 15時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うーろんちゃ | 作成日時：2018年10月8日 3時
