正体 ページ16
黒い霧が薄くなって、中にいたのは…
漫画で見るような格好をした灰川さんだった。
う「…え、誰」
『相変わらず遅いですね』
灰「騙しててごめんね、浦田くん。
…私は、人間じゃない。
灰川愛海じゃないの」
真剣な顔でそう言う灰川さんに、俺はただ頷くことしかできなかった。
灰「…私は、死神アリス」
灰川さんは魔法陣のようなものの中からでかい鎌みたいなものを出した。
灰「これが証拠。
私は学校の課題で人間の魂を一つ持ってこなくちゃ行けなくて、それで1番やりやすそうな中学校にした」
『単純すぎて呆れますよ』
灰「上級悪魔さんにはわからないかもしれないけど結構難しいんだからね。
で、私のターゲットは浦田くん」
う「…え、俺？」
灰「うん」
う「…え、なんで？」
なぜに俺？
え、もっと人いるでしょ。
灰「浦田君の魂…なんていうか…レアと言うか…とにかく珍しいの。
私たちの世界で売ったらプレミアつくくらい」
う「自分の魂にプレミアつくとか死んでも考えたくないわ」
灰「まー…やりやすいと思ったんだけどね。
だって浦田くん、私のこと気になってたでしょ」
う「………」
なんで知ってんの？？
灰「そう言う情報、ぜーんぶ簡単に手に入るんだよね。
私たち死神とか悪魔は」
う「…そう言うとこ嫌いだわー」
『仕方ないじゃないですか。
ターゲットのこと知っとかないとこっちも仕事にならないんですよ』
灰「そうそう。
結局は結果だからね。
本当はもっとこっそりやるつもりだったんだけど、バレちゃったからには仕方ないよね」
う「ん、もう遅いから諦めて」
灰「死んで」
う「…ん？」
灰川さんの口から出てきた意外な言葉に思わず体が硬直する。
前を見てみれば別人のように怖い顔で俺に向かって鎌を振り下ろそうとしてる灰川さん。
う「…ぇ、ちょ、ちょっと待っ、」
灰「ごめんね？やらないと私帰れないんだぁ」
う「いや、ちょ、ちょっと待ってストップストップストップ！！！！」
いくら待ってと言っても目の前にいる灰川さんは動じない。
見たこともないような冷たい目で俺を見るだけだ。
鎌が目の前まで降りてきて、「あぁもうダメだ」と思った時だった。
ガキィンと言う金属がぶつかり合う音みたいなのがして、鎌が跳ね返った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うい(プロフ) - モモンノミさん» まじですか！？更新してきます！！モモンノミさんの安眠のために頑張ります！ (2020年4月20日 7時) (
レス) id: a9baf051d3 (このIDを非表示/違反報告)
モモンノミ - 終わっています！戻ってください！更新楽しみにしています！うらたさんがどうなるのかが気になって寝むれません (2020年4月20日 3時) (レス) id: 17eb5f62c2 (このIDを非表示/違反報告)
うー(プロフ) - ちょこさん» まじですか！？え！？終わってるんですか！？早めに続き書きますー！！読んでくれてありがとうございます！ (2019年9月13日 21時) (レス) id: e19a932eed (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 終わってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！ (2019年9月13日 18時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - うん！ (2019年8月25日 15時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うーろんちゃ | 作成日時：2018年10月8日 3時
