ひゃくきゅーじゅーろく ページ9
ま「完璧な菜乃を造る前…？」
『…本当の私はもっと臆病だよ。
春がいなかったら今の私はいなかった』
ま「…昔の菜乃に、何があったの？
…両親が亡くなったってのは知ってるけど…」
言ったの翼だろうな。
『それだよ。
誰から聞いたかは大方わかるけどまぁいいや。
もう知ってると思うけどあの時、私ひどく落ち込んで死ぬことまで考えてた。
…いくら悲しんでも辛くても2人は帰ってこないから。
それで無理して笑ってたら友達だと思ってた人全員私から離れてったの』
ま「…あ…」
でも春だけは違った。
『春だけが違った。
慰めてくれたし、私の異変にも気づいてくれた。
翼は気を使って今までと同じように接して来たし、なるせもそうだった。
二人とも、できるだけ私と一緒にいてくれたけど、でも辛かったの』
ま「……」
『絶望…っていうのかな。
ちょっと大げさかもしれないけどあの時の私を表すのには一番合ってる。
辛いのに、親戚はみんな何かと理由をつけて私を引き取ってくれなかった。
それどころか遺産を取ろうとしてくる。
…もう1人で抱えるのが限界だった。
そんな時、春が助けてくれた。
翼にも相談して、なるせにも相談して、私を助けてくれた。
…もう死のうかって考えてた私を、救ってくれたのが春なの』
ま「……」
まふはもう何も言わなかった。
何も言わずに、ただ私を見つめてる。
『春は私を助けてくれたのに、私は春を助けられなかった。
悔しくて、辛くて。
…だからこれは私の罪滅ぼしみたいなもの。
わがままでもあるかな？
…これが私があそこまでする真相』
ま「…そっか。
…すごいね、菜乃は…
…なんかあったら頼ってね！！」
そう言ってまふが私に抱きつく。
…いや、抱きつかなくてもいいんじゃ…←
『はいはい。
それじゃ戻ろ。
てか戻らないとあいつらが怖い』
私がそういうとまふはさっと青ざめた。
ま「い、行きましょう！！」
まふが私の手を引いて屋上を出る。
ちょっと痛いけどま、いいか。
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うーろんちゃ(プロフ) - 花響さん» 了解です！ (2018年12月25日 20時) (
レス) id: 2cee7528b8 (このIDを非表示/違反報告)
花響(プロフ) - うーろんちゃさん» ありがとうございます！完成したらまたご連絡しますね。 (2018年12月25日 16時) (レス) id: 68cbc31c0f (このIDを非表示/違反報告)
うーろんちゃ(プロフ) - 花響さん» 初めまして！イラスト、全然OKです！！私があまり絵上手くないので…(苦笑)すごく嬉しいです、宜しくお願いします！ (2018年12月25日 14時) (レス) id: 2cee7528b8 (このIDを非表示/違反報告)
花響(プロフ) - 初めまして。こういう潰す系の小説すごい好きなので読ませて頂いてます！宜しければ夢主ちゃんのイラスト描かせてもらってもいいでしょうか？ (2018年12月24日 22時) (レス) id: 68cbc31c0f (このIDを非表示/違反報告)
うーろんちゃ(プロフ) - ゆらりさん» 姉妹喧嘩ってやっぱりどこの家でも似てるのね〜…(しみじみ)あと隣にいるんだったら会話しよう…？ (2018年8月27日 18時) (レス) id: d9604aa4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うーろんちゃ | 作成日時：2018年7月6日 11時
