ひゃくきゅーじゅーはち ページ15
菜乃side
今日もまたいじめられて、クソ担任に呼び出されて、疲れ切って教室に戻って来た今日この頃←
ｶﾞﾗﾗ…
『だだい”ま”』
ｼｰﾝ…
あれ？
いつもはみんな待ってくれてるのに…
もしかして見捨てられた？
…うわ、辛…
はぁ…
帰るか…
荷物をまとめて教室を出ようとした時、
翼から電話がかかって来た。
『もしもし…？』
歌「あ、菜乃？」
『私の他に誰がいるっての。
で、何？』
歌「驚かないで聞いてね、菜乃。
春が起きたよ！！」
『………………………ぱ、パードゥン…？』
歌「なんで英語…？
だから、春が起きたって。
そらるくんとかまふくんとかもう来てるからあとは菜乃だけ。
来れる？疲れてたら明日でもいいけど…」
……春…が…起きた…だと…？
…行くしかない！！
『行く！！今すぐ行く！！秒速で行くっ！！』
歌「う、うん。
春、ずっとうずうずしてるから早くね」
『おけ！！！』
ﾌﾞﾁｯ
……〜〜〜〜〜〜〜！！！！！(あまりの嬉しさに声が出ない)
ぎゅっとスマホを強く握りしめて廊下を走った。
途中、保健室の前も通ったけど、なるせはいなかった。
…なるせも先に行ったんだ。
…なら尚更早く行かないと。
急いでるからタクシーに乗って病院まで。
タクシーの中できつく結んだ髪をほどいて、普段の髪型に戻す。
「着きましたよ」
『ありがとうございます！！
これお金です！！
お釣りいらないです！！』
運転手の声を最後まで聞かないで病院に走る。
走って走って、春の病室の前。
『はぁ…はぁ…はぁ…』
このドアを開けたら、春がいる。
いつもみたいに眠ってる春じゃない。
起きてる。
…やっと、春に会える。
現実で、会える。
ｶﾞﾗｯ
歌「あ、来た」
な「おせーぞ菜乃」
そ「うわ、めっちゃ息切れしてる」
なんか言ってるけど、今はそんなこと気にしない。うん。
私が今一番聞きたいのは、春の声なの。
『遅く、なって、はぁ、ごめん…はぁ…』
春「菜乃」
『…春』
春がにこにこしながら私を見る。
その顔に、なぜだかすっごい懐かしさを感じて、
私は春に抱きついた。
春「わっ…
ちょ、苦しいよ菜乃…」
『心配した…すっごい心配した…！！
寂しかったよ、春…！！』
泣きじゃくりながら言う私の頭を撫でながら、春は一言だけ言った。
春「…ただいま、菜乃」
それなら、私も一言。
『…遅いよ、春。おかえり』
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うーろんちゃ(プロフ) - 花響さん» 了解です！ (2018年12月25日 20時) (
レス) id: 2cee7528b8 (このIDを非表示/違反報告)
花響(プロフ) - うーろんちゃさん» ありがとうございます！完成したらまたご連絡しますね。 (2018年12月25日 16時) (レス) id: 68cbc31c0f (このIDを非表示/違反報告)
うーろんちゃ(プロフ) - 花響さん» 初めまして！イラスト、全然OKです！！私があまり絵上手くないので…(苦笑)すごく嬉しいです、宜しくお願いします！ (2018年12月25日 14時) (レス) id: 2cee7528b8 (このIDを非表示/違反報告)
花響(プロフ) - 初めまして。こういう潰す系の小説すごい好きなので読ませて頂いてます！宜しければ夢主ちゃんのイラスト描かせてもらってもいいでしょうか？ (2018年12月24日 22時) (レス) id: 68cbc31c0f (このIDを非表示/違反報告)
うーろんちゃ(プロフ) - ゆらりさん» 姉妹喧嘩ってやっぱりどこの家でも似てるのね〜…(しみじみ)あと隣にいるんだったら会話しよう…？ (2018年8月27日 18時) (レス) id: d9604aa4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うーろんちゃ | 作成日時：2018年7月6日 11時
