マンションの屋上にて、君を待つ。Another Story

私の屋上 ページ4

何度も殴られて、何度も見捨てられて。
何度も騙された。




もう分からなかった。
何が嘘で、何が本当なのか。


辛かった。
他人のちょっとした優しさが信じられなくなって、ひどい事言って。
またやっちゃったって自分を責めて。
なんで生きてるのかがわかんなくて。




それでも死ぬのは怖くて、あの地獄の日々に耐えるしか無かった。






早くお母さんに相談すればよかったのに、あの時私は意地でも相談しようとしなかった。



お母さんを困らせたくない。
そんなのは建前だった。

本当は怖かった。
あなたが悪いんだからそれくらい我慢しなさいって言われるんじゃないかって。
お母さんがそんなこと言うはずないのに。




あの日まで私は意地で生きてきた。
死にたくない、死ねって言われるんだったら生きてやる。私が生きててあいつが苦しむんだったら生きてやる。絶対に私と同じくらい苦しい思いさせてやるって。


でも、ある日私の唯一の命綱だったその意地はなくなった。







「あいつまじいいストレス発散機だよねー！
あいつのおかげで私最近調子めっちゃいいの！」


「ちょwさいてーwww
あんなにあいつに死ね死ね言ってんのに？w」


「あれはー、なりゆき？みたいな？
まぁ死にたいなら死ねばいんじゃね？って感じかな〜
あいつが死のうが死なまいが私に関係ないし」





…は？



死んで欲しいんじゃなかったの？
私はあんなに辛かったのに、なんであいつばっかり得してるの？




なんで私ばっかりこんな目にあうの？



今まで生きてきた意味は？




「まぁ死んだら死んだで困るけど、その時は別のストレス発散機探せばいいし。
あいつの他はたっくさんいるしね！」






…なんだ、私生きてる意味ないじゃん…





じゃあもう、もういいや。






疲れた。

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