31.父親代理 ページ32
｢出来ましたわ｣
｢似合っているぞA！｣
初めてのウェディングドレス。
私は等身大鏡で自分の姿を見ると、これが自分なのか分からないくらい驚きがでた。
｢尾形も準備できてる。始めるぞ！｣
｢ちょっと待って！インカラマッさん、紙とペンありますか？｣
｢えぇ、ありますが…｣
私はインカラマッさんから紙とペンを貰い、ある物を書いた。
｢A、何書いてるんだ？｣
｢ちょっとね……よし、できた！｣
｢それでは行きましょう｣
私は2人の案内で式場の隣にある教会へ向かった。
教会の前には杉元さんが待っていた。
杉元さんは明日子ちゃんとインカラマッさんに小言で何かを伝えていて、2人は教会の中に入り今は私と杉元さん二人きりの状態だ。
｢何で杉元さんが？｣
｢えーと…尾形がな｣
杉元side
｢杉元、頼みがある｣
｢何だよ｣
｢アイツの入場の時、一緒に歩いてくれ｣
俺がAちゃんと一緒に入場!?
いやいや、あれって新婦の親父さんがやるもんだろ？何で俺が……
｢アイツ両親が居ないんだ｣
｢え？｣
俺は尾形から事情を聞いた。
コイツも最近聞いたばかりで少し動揺してる。
｢嫌なら白石や他のやつに頼むが｣
｢え!?俺やりたい!!｣
｢いや、俺がやる｣
｢……そうか。よろしく頼む｣
｢ｸｩｰﾝ｣
あの尾形がAちゃんの為にここまでしてくれるとはな。少しは丸くなったな。
｢あと……俺が居ないとこでAと変なことすんなよ｣
｢するわけねぇだろ!!｣
前言撤回。コイツはやっぱクソ尾形だ。
｢……という事があったんだ｣
俺は彼女に説明すると｢百之助さんらしいですね｣と笑っていた。
しばらくすると教会の中からオルガンの音色が聴こえた。これが開式の合図だ。
俺はAちゃんに腕を組んでもらい、教会の中に入ろうとしたが……
｢Aちゃん｣
｢はい？｣
｢…きれ…………結婚おめでとう｣
｢ありがとうございます｣
あぶねぇ……危うく俺が先に｢綺麗だよ｣って言うとこだった。こう言うのは尾形が1番最初に言うもんだろうな。堪えた俺を褒めてくれ。
｢ｽｰ､ﾊｰ……よし、それじゃあ行こうか｣
俺は大きな深呼吸をすると、目の前の大きな扉が開いた。
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みっちょん(プロフ) - 初めまして！尾形さんの家政婦さん拝見させていただきました！めちゃくちゃ面白くて、結婚式の夢主が尾形さんへの手紙を読み上げる所は感動して心の汗がとまりませんでした！素敵な作品ありがとこざいます！！ (2022年9月15日 17時) (
レス) @page41 id: 1408e3bd7a (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ(プロフ) - らるさん» ありがとうございますぅぅぅ!!甘々なストーリーになってしまいましたが楽しんで頂けて嬉しいです！ (2019年9月17日 20時) (レス) id: 544c4a412b (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - 完結おめでとうございますぅぅぅ!!!!とっても面白くて毎回毎回尾形さんにキュンキュンしてました……！ (2019年9月15日 23時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ(プロフ) - らるさん» ありがとうございます！らる様も新作楽しみにしてます！ (2019年8月1日 22時) (レス) id: 544c4a412b (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - 待ってました!!このシリーズ大好きなので、続編が出て嬉しいです!!更新頑張って下さい!!体調にもお気をつけて!! (2019年8月1日 14時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロッケ | 作成日時：2019年8月1日 13時
