16.茨戸 ページ18
私達は、刺青人皮があるという噂の茨戸に来た。
町中は閑散としてて、村人の人影もいなかった。
尾形さんは話を聞いてくると床屋に入った。
｢いらっしゃい。今日は随分と客は来るんだね。｣
｢随分とって先程も誰か来てたんですか？｣
｢あぁ、年老いたお侍さんが2人ね。｣
｢あの、今この町で何が起こってるんですか？｣
床屋の主人の話によると、茨戸の宿場町には賭場は1つで、小さなニシン場を切り盛りしてる日泥の親分が賭場を仕切っていた。借金作った人達はニシン場でタダ働きさせるしくみだった。
その親方が賭場を息子に譲ったせいで、一番の子分だった久寿田馬吉が怒って出て行き近所に賭場を作ったとの事。
その後、小競り合いで済んでたものが最近になって殺し合いにまで膨らみ、この宿場町の警察署長が馬吉に突然肩入れしてきたらしい。
｢……で、あんたらはどっちに売り込む気だ？｣
｢え？私達は別に売り込むとかじゃ……｣
｢腕のたつお侍さんってのはどこにいる？｣
話をしてる最中、噂の馬吉が署長と共に数人の部下を連れてやってきた。
｢これはこれは署長さん…！その2人はしばらく前に出ていきましたよ。｣
｢まさかもう日泥に囲われてないだろうな。………ん？そこのチンピラとお嬢ちゃんも初めて見る顔だな。｣
｢……｣
｢俺の宿場町に来たばっかりなら悪いことは言わん。馬吉の所へ行け。日泥の用心棒に混ざっているのを見つけたらタダじゃおかんぞ。｣
ブスッ……！
尾形さんは近くにあった鋏に手を取り、署長の顎に突き刺した。顔はニコニコしてるが絶対怒ってる。
｢北鎮部隊…！｣
周りの人達も強者だと分かったのかさっきまでの威勢がなくなってる。
｢ケツアゴ署長に聞きたいことがある。
この町に刺青の皮はないか？｣
こうしてまさか私達は馬吉さんの元につくことになり、馬吉の屋敷へ向かうことにした。
｢尾形さん？｣
尾形さんはいきなり銃を構え、遠くにある櫓の鐘を数発打ち鳴らした。
｢あんな遠い櫓の鐘を撃つなんて！｣
周りの部下達は騒然としてる。
｢ははッ｣
｢先生、こちらです！！｣
ん？何か怖そうな視線を感じるけど…気のせいかな？
｢A、これから面白いことが始まるからお前も銃の準備しろよ。｣
｢え？｣
｢何があっても逸れるな。ここの戦争は始まってる。｣
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あいあい - え？甥じゃなくて姪なんですか？金カムのファンなら基本設定は守りましょうよ、現代ならまだしも戦時中の日本の陸軍に女なんて入れませんよ、てか女に軍入る資格なんてなかったですし軍の中に女性がいるのはせいぜい慰安婦的な役割ですよ。夢小説とはいえ勉強不足では？ (2020年4月15日 8時) (
レス) id: 863a870784 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ(プロフ) - ハクさん» コメントありがとうございます！続編もよろしくお願いします。 (2019年6月6日 22時) (レス) id: 544c4a412b (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - 続編決定おめでとうございます。これからも更新楽しみにしています！ (2019年6月6日 20時) (レス) id: e68df6da4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロッケ | 作成日時：2019年5月12日 19時
