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保護者でも怒る時はあるのだ―4― ページ36

録音をひっそりと終える。
これをギルドに提出すればこの男はハンターでなくなる。


……この部屋の説明がまだだった。
この部屋は“特別客専用部屋”。通称“お仕置き部屋”。
客が従業員に対して度の過ぎた業務妨害をした場合のみ使用される、広く豪華な部屋だ。

ここで出される料理全てにはマヒダケが入っている。
そして麻痺が聞いた頃、業務妨害された従業員が全力でボコボコにするのだ。

このお仕置き部屋での出来事を録音されギルドに提出されて、ハンターを辞めさせられる者も居た。



「お客様は激しいのが好きなんだねっ。」

ジンオウガがにこやかにそう言う。

「じゃあ……此処は、好き?」

ゴアが服をたくし上げ、白い肌がチラリ。
ジンオウガも胸を覆う布を少しずらし、谷間がチラリ。
Aも恥を忍んでスカートをつまみ、太ももがチラリ。

男の欲を刺激するのには丁度良い材料だ。

「良いねぇ……宿に行かないで、此処で頂いちゃおうかぁ…。」

ニヤリ、剥き出しの欲が溢れた笑み。
でも、致す事は叶わないそうだ。

力なく、抗う事も出来ずに男は床に倒れる。
指一本も、文字通り動かせない。

「……え……っっ??」

おどいた男の声、表情。待ってた、この時を。

「驚いた?お客様♡」
「動けない、事に、驚いて…いる?」

パチンと、電気が弾ける音。
狂竜ウィルスが部屋に充満し、体が重くなる。
そして、双剣を抜く音。ウィルスが充満する部屋に輝くフローズン=デス。

「うちの子を可愛がってくれて、よくも有難う御座いました。
 お礼に痛いめにあって貰うね。」

Aの心の底からの笑顔………から到底離れた怒りの表情。
冷たい眼、キツく噛みしめた口。下唇から垂れる血がゴアとジンオウガからすれば色気があるように見える。
青いウィッグをつけたAは立派な女子にしか見えない。
だが、溢れる殺気は女子では到底出せないものだ。

「この子は僕の家族だ。
 君みたいな男にあげれる程、この子は単純じゃない。

 ましてや、君みたいに権力を盾にする奴なんてねッッッ!!」

滅多に見せないAの怒り。
ゴアの手が震え、汗が流れる。ジンオウガの足が震え、その場で座り込んでしまう。
でも、二人の表情は恍惚の表情だ。Aの姿があまりにもステキなのだ。



男は文字通り、瀕死の重傷となった。

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ハガネ - ジンオウガさん» 掛け持ちしてる小説を更新しきったら番外編として10話くらいのものを作る予定です。 (2017年7月7日 16時) (レス) id: f787dc505e (このIDを非表示/違反報告)
ジンオウガ - はぁぁ・・・ゴアが可愛すぎる・・!べつのモンス達で書いてほしいです!続編是非出してください!ガンバッテ!! (2017年6月23日 19時) (レス) id: c079756c28 (このIDを非表示/違反報告)
ハムたろう - 凄く面白くていい小説なので、続編出してください!期待してます!! (2016年11月7日 22時) (レス) id: 50fbefea6c (このIDを非表示/違反報告)
ハガネ - 蛙傘さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります。 (2016年7月16日 18時) (レス) id: f1d6272781 (このIDを非表示/違反報告)
蛙傘(プロフ) - も、モンスター達が人間に...!可愛いですね!!更新頑張って下さい!! (2016年7月6日 21時) (レス) id: 5b187140e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハガネ | 作者ホームページ:('ω')ノ  
作成日時:2016年4月26日 18時

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