２年前……押しかけ雷狼竜―４― ページ23
ティガの持っていたモドリ玉でベースキャンプまで戻る。
そして、雷狼竜をベッドに座らせる。
「じゃあ、僕から質問していい？」
「良いわよ。なんでも来なさいっ。」
深呼吸一つ。
「自分の事、分かる？」
「それくらい分かるわよ。
人間の言う“雷狼竜””ジンオウガ”。」
「じゃあ、自分が人間になってる事に気づいてる？」
「………………………え…？」
気づいてなかったのか。
珍しくティガとゴアの意見があった。
雷狼竜は自分の手を見る。
いつもの白い毛と黄の外殻、大きな爪ではなく細く白い指のついた手。
足も外殻と爪ではなく、細い足首と人間の履くブーツ。
Aが鏡で雷狼竜を映す。
角もなければ牙もない、人間の女になった…―――自分が映る。
「えーっと…もう、君が雷狼竜に戻る事はできないけど……その、一緒に住む？」
「良いの！？」
「「一緒！？」」
困った表情のA。
嬉しさで満面の笑みを浮かべる雷狼竜。
同居者が増える事に全力で嫌がるティガとゴア。
「もう戻どれないなら僕が人間として生きてく方法、全部教えるから。」
「本当！？
アタシ、ずっと君の傍に居るからね！」
「…あ、どうして僕を捕食…―――いや、求愛行動(？)をしたの？」
「…その…恥ずかしいんだけど………子孫が欲しい時期だから。
でも、君の事を愛してるのは本当なんだからっ。」
――――
――。
料理店――。
「貴方は本当に愛されるわね…っっ。」
リーゼロッテの眉間に皺が寄る。
どうしてAは愛されるのかしら。
「あ、あははは………僕って、愛されてるんですね。」
ほぼ棒読みに近い。
見た目は人間でも、中身はモンスターである。
正直、怖い。
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ハガネ - ジンオウガさん» 掛け持ちしてる小説を更新しきったら番外編として１０話くらいのものを作る予定です。 (2017年7月7日 16時) (
レス) id: f787dc505e (このIDを非表示/違反報告)
ジンオウガ - はぁぁ・・・ゴアが可愛すぎる・・！べつのモンス達で書いてほしいです！続編是非出してください！ガンバッテ！！ (2017年6月23日 19時) (レス) id: c079756c28 (このIDを非表示/違反報告)
ハムたろう - 凄く面白くていい小説なので、続編出してください！期待してます!! (2016年11月7日 22時) (レス) id: 50fbefea6c (このIDを非表示/違反報告)
ハガネ - 蛙傘さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります。 (2016年7月16日 18時) (レス) id: f1d6272781 (このIDを非表示/違反報告)
蛙傘(プロフ) - も、モンスター達が人間に...!可愛いですね!!更新頑張って下さい!! (2016年7月6日 21時) (レス) id: 5b187140e6 (このIDを非表示/違反報告)
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