２年前……押しかけ雷狼竜―２― ページ21
体中の感覚が全部奪われる感覚。
地面に倒れ、ビクンと体が痙攣する。
ひたひた、と何か重い物が近づいてくる。
自分の顔を覗きこむ大きな顔―――雷狼竜ジンオウガ。
自慢の爪で、自分の頭を守るユクモノカサを剥ぎとって遠くへ。
Aの体を両腕で抑え込み、顔を近づける。
人間で言う床ドンだが、モンスター相手だと捕食である。
……あれ？二年前もこんな事あったような？？
ジーっと自分の顔を見つめるので、恥ずかしくなってくる。
目を反らすと、電気を流れて無理やりジンオウガの方を見る形になってしまう。
―――
――。
可愛い。
この子の子供欲しいなぁ。
この子の隣に居たいなぁ、添い遂げたいなぁ。
麻痺で痙攣してるハンターの顔にゆっくり近づく。
アタシのファーストキスはこの子にあげるね。
真っ白な光が視界を潰した。
―――
――。
「「A！！」」
Aが居なくなった事に気付いた二人。
匂いを頼りに天空山七番まで真っすぐ走ってきた。
パニック中のジンオウガ。
麻痺で動けないAを抱きかかえるティガ。
矢に鱗粉をいつもより多めに込めるゴア。
「許さない。
Aの、初めて、女に、なんか……奪わせない…っっ！！」
「A、大丈夫か！？
あの女に初めて奪われてないか！？奪われてたら俺、泣くぞ！！」
「……もう、泣いれるよ。(もう、泣いてるよ。)
それに、あの……ジンオウガ……雌だっらんらね…。(それに、あの……ジンオウガ……雌だったんだね…。)」
自分の貞操より、ジンオウガの性別を気にするのか。
ティガは、「Aの事を、死ぬまで守らないと…！」と思った。
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ハガネ - ジンオウガさん» 掛け持ちしてる小説を更新しきったら番外編として１０話くらいのものを作る予定です。 (2017年7月7日 16時) (
レス) id: f787dc505e (このIDを非表示/違反報告)
ジンオウガ - はぁぁ・・・ゴアが可愛すぎる・・！べつのモンス達で書いてほしいです！続編是非出してください！ガンバッテ！！ (2017年6月23日 19時) (レス) id: c079756c28 (このIDを非表示/違反報告)
ハムたろう - 凄く面白くていい小説なので、続編出してください！期待してます!! (2016年11月7日 22時) (レス) id: 50fbefea6c (このIDを非表示/違反報告)
ハガネ - 蛙傘さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります。 (2016年7月16日 18時) (レス) id: f1d6272781 (このIDを非表示/違反報告)
蛙傘(プロフ) - も、モンスター達が人間に...!可愛いですね!!更新頑張って下さい!! (2016年7月6日 21時) (レス) id: 5b187140e6 (このIDを非表示/違反報告)
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