轟竜と黒蝕竜は陽だまりの隣を争う―３― ページ18
「ティガ、大丈夫？」
「あ…あ、ぁぁ、あああああ……。」
壊れた機械のように一つの音を出すティガ。
ゴアの圧迫から解放されたが、初めて異性に激しい(？)事をされた事実がパニックにさせる。
容姿は良いのに、一途にAを考えてたのでそういう事がなかった。
…いや、人間の女を理解してなかっただけな気がする。
「……。」
無言でティガの頭を叩く。
仮にもハンターのA。力はハンター級だ。
「―――――…あいでっ！？」
「大丈夫？」
「あ、A。
…俺、ゴアが女になる所まで覚えてるっ。さっきまで、俺は何してた！？」
「壊れた機械になってたよ。
まったく…今度からは女の人への耐性つけさせようかな…。」
「A？」
「君は頭が馬鹿でも、見た目が良いんだから…慣れてなくても女の人は近づくんだよ？
その度にあんな風になるのは困るから……どうしようかな。」
一人、自分の世界にこもるA。
「A……どうしたんだ？」
「君の事考えてる。」
「……？？」
―――
――。
「轟竜、入浴、の、順番。
早く、入って、こい。」
ゴアが、自身の体に付く水を拭き取って歩いてくる。
早くAの体に抱きつきたい。押し付けたい。
角から出た瞬間、ゴアの足が止まる。
「Aー、戻ってこいよーっ。
なぁ…なー…っっ。」
「……そもそもあんなにウブだった事に驚きだよ。
いや、僕がそうじゃないって訳じゃないけど…でも、あれは酷いよね。」
「Aー…！！」
思考中のAに抱きついて顔を擦り寄せるティガ。
「……轟竜。」
ゴアがそう呼ぶと、ティガは「ドヤァ」と言いたそうにゴアを見てニヤリを笑った。
その瞬間、部屋が一瞬鱗粉で闇色になった。
４年前……黒蝕竜ハンター→←轟竜と黒蝕竜は陽だまりの隣を争う―２―
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハガネ - ジンオウガさん» 掛け持ちしてる小説を更新しきったら番外編として１０話くらいのものを作る予定です。 (2017年7月7日 16時) (
レス) id: f787dc505e (このIDを非表示/違反報告)
ジンオウガ - はぁぁ・・・ゴアが可愛すぎる・・！べつのモンス達で書いてほしいです！続編是非出してください！ガンバッテ！！ (2017年6月23日 19時) (レス) id: c079756c28 (このIDを非表示/違反報告)
ハムたろう - 凄く面白くていい小説なので、続編出してください！期待してます!! (2016年11月7日 22時) (レス) id: 50fbefea6c (このIDを非表示/違反報告)
ハガネ - 蛙傘さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります。 (2016年7月16日 18時) (レス) id: f1d6272781 (このIDを非表示/違反報告)
蛙傘(プロフ) - も、モンスター達が人間に...!可愛いですね!!更新頑張って下さい!! (2016年7月6日 21時) (レス) id: 5b187140e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
