太陽に触れてしまった 2【Ren.M】 (ページ42)

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Ren side

スタッフさんからの厳しい言葉に、太刀打ち出来なかった。

単純に俺らだって一人の人間だし、感情はある。

でも、こういう仕事をしてる以上、簡単に恋愛は出来ないし、ファンを傷付けることだって分かってた。

全てを納得した上で、それでもジャニーズとして、Snow Manとして生きていくって決めたはずなのに。

だけど、出会ってしまったんだ。

何よりも欲しいものに。

「みんな、ほんとごめん。迷惑掛けて申し訳ないです。」

深「…めめ、ほんとに相手の女優さんとは何も無いんだよな？」

「はい。それだけは誓って言えます。
ほんとに友達の一人で、あの日は相談があるって言われて、二人で一度だけ飯に行きました。
でも、帰りも別々だったし、ほんとにただそれだけなんです。」

岩「ん、分かった。俺は目黒を信じるよ。
でも、二人の間がどんな関係だろうが、写真と文章で切り取られて、好きなように書かれたら、殆どの人はそれを信じるんだ。」

「……はい。」

宮「俺らの想いとは違っても、ね。」

佐「悲しいけど、俺らが生きてるのはそういう世界だから。」

「でも、俺…全部諦めたくないっす。」

ラ「めめ…、」

「全部欲しい、全部守りたいって思うのはいけないことなんすか？」

阿「いけないことじゃないと思うよ。
でも、それを言っていいのは、自分で全部守れるようになってからだと思う。」

「…それって、誰が決めるんすか。」

渡「そんなん、誰も決めてくれねぇよ。
自分の中で覚悟が決まったらじゃねーの？」

「覚悟なんて、そんな目に見えないもん…分かんないっすよ、」

深「めめ。
分かんないんだったら、もう一回ちゃんと考えろ。
今の自分がどんな立場にあって、何が一番大事なのか。
どんな答えでも、お前がちゃんと考え抜いたんなら、俺はお前を尊重するよ。」

何が一番大事かなんて、そんなん分かんねぇよ。