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あの後、夜渡辺くんからLINEが来ていたけど、今は何だか向き合えなくて内容は見れていなかった。





朝起きてスマホを見ると、目黒くんからも連絡が来ている。





自分の不明確な気持ちと昨日の渡辺くんとの一件で心は疲れ切っていて、今は両方から目を背けてしまった。













一日連絡を放置してしまい、さすがに失礼だと思い直し、二人から来た内容を確認する。





目黒くんからは『今度の撮影の後、空いてる?』と来ていて、この日は会社に戻らなくてはいけないことを伝える。





本当は仕事を片付けた後は会えたけど、今の状態で会うのはなんだか怖くて、どっちつかずな回答をする。





…とことん狡い自分。







渡辺くんからは『この前は急にごめん。ちゃんと話したいから、今度時間欲しい。』と。





自分の気持ちもよく分からない中、渡辺くんと会って何を話せばいいのか分からなかった。





でも、渡辺くんは最初から私のことを気に掛けてくれて、色々相談にも乗ってくれて。





そんな彼の願いを無下にすることは出来ないと思った。






『返信遅くなってごめんね。
この前のことは、ちょっとびっくりしたけど大丈夫。
私も心配かけてごめんね。
渡辺くんが時間作れそうなときに連絡ください。』







今まで大した恋愛をしてこなかった所為か、自分の気持ちと上手く向き合えないでいた。

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作者名:まりも | 作成日時:2021年2月22日 9時

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