理由5、遺伝子レベルで見なきゃならん ページ10
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今日は一段とオシャレに決めた。
なぜなら他校の男の子と会う日!だから!
中学の友達に彼氏が欲しいと話したら出会いの場を設けてくれた。
呪術師界隈以外での出会いも無いし喜んで参加すると返事を出した。
集合場所のカフェには友達と、そのまた友達の女の子1人。
男の子は3人待っていた。もし今日気の合う人がいれば連絡先の交換ぐらいは積極的にしよう。
自己紹介も終えて、改めて男子の顔を見たけどみんなパッとしない。
……いや、これが普通ってヤツだ。
私の周りが顔整い過ぎてるだけ、これが普通、普通……
「Aちゃん聞いてる?」
『え、あ……ごめん聞いてなかった』
「だから連絡先交換しよ」
『する!』
メアドを交換したら早速送られてくるメール。
《2人で抜け出さない?》の一文に胸が高鳴った。
いいよ、と返事をした後、その場を抜け出した。
「Aちゃんの事さ、正直一目惚れなんだ。お試しで付き合ってくれないかな?」
思ってもいなかった言葉。純粋に嬉しかった。
でも彼は一般人だし、もちろん通ってる学校も違えば、私は忙しくて会いたいと言われた時に会えるかどうかなんてわからない。
『いいよ、こちらこそよろしくね』
まあ呪術師が原因で振られたら、その時はその時だ。
コイツが小さな男だったってこと。
『私、寮に住んでるんだ。門限があるからそろそろ帰るね?』
「送っていくよ!」
『……ここから電車で1時間ぐらいかかるよ?』
「それでもいい。Aちゃんと一緒にいたい」
門限なんてあって無いようなモンだけど、一応言っておけば役に立つ時が来るかも知れないし。
2人で電車に乗って、高専最寄りの駅で降りて、なんとなく触れた手を繋いで歩いた。
「Aじゃん」
『あ……硝子!』
「……誰ソイツ」
高専に向かって歩いてる最中、通り過ぎた車は急に止まったと思えば窓から顔を出す硝子。
彼氏(仮)は硝子に向かってペコリとお辞儀をした。
『彼氏!できた!』
「へぇー……とりあえず乗れば?寮帰るんでしょ?」
『いや歩いて帰る!』
「乗りなって。それともアイツらも今日休みだし電話して来てもらおうか?」
『ここまで送ってくれてありがとう、この子も寮の子だし、車で帰るね』
夏油や五条にこの状況が見つかるのだけは避けたい。
大人しくその場で別れて車に乗った。
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目指すは華やかな陰キャ - 初コメ失礼します。最後まで読ませていただきました!確かにちょっと(?)性格がクズな奴らもいるけど結局はいい人ですもんね。夢主ちゃん、彼氏ができない理由、自分がしっくりくる形で見つけられてよかったね……と思いました。楽しかったです!ありがとうございます! (2022年8月31日 11時) (レス) @page39 id: 783bc2bad6 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - そうですよね!!!こんな見た目イケメンで性格もイケメンが周りにうじゃうじゃいたら他が霞んじゃう!! (2022年1月30日 22時) (レス) @page39 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - Rayさん» そう言ってもらえて嬉しいです!誰か一人を選ぶなんて無理でした(小声)最後までお付き合いありがとうございました🙏✨ (2021年12月28日 21時) (レス) id: bdb35fbd27 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 予想に反して誰オチでもない、けどめっちゃ素敵な終わり方でほのぼの幸せを感じました💖素敵な物語を読ませていただき本当にありがとうございました🥰 (2021年12月28日 19時) (レス) @page39 id: 90b619816f (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - 白さん» 一気読みお疲れ様です!そしてコメントまでありがとうございます🙏💕変わらずマイペース更新ですが待って頂けると嬉しいです!コメントがパワーになります!頑張って書きます! (2021年12月27日 20時) (レス) @page36 id: e9ee11b7f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年11月20日 18時