彼氏ができない理由は【呪術廻戦】

理由14、夜蛾先生の嘘つき ページ30

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「またデート？」

『そう！マッチングアプリって超便利よね！相変わらず彼氏できないんだけどなんで？』

「知らん」

『硝子いい男紹介して〜』




アプリで出会った人と付き合うものの、長くて1ヶ月。最短1日で別れてしまって続かなかった。




*




「Aちゃんだよね？お待たせ！」

『そうだよ、私も今来たところ』




名前しか知らない男と今日もデートする。

もちろん呪術師ということは伏せて、普通の高校で教師をやってる事になってる。




「Aちゃん、この後用事ある？」

『……明日の授業の用意しないとだから…また今度ね』

「そっか、じゃあまた！」




あれから一応学習したつもり。
初めて会う男とは何もしない。ちゃんといろいろ見極めてから行動に移している。


それにしてもイケメンとマッチングできないモンだな……
みんな写真盛りすぎ！実物と全然違うんだけど。



もうすぐ30、周りは結婚して子どもいたり昇進して充実してる事をSNSで知る。

私はなんの進歩もない。1級まで昇り詰めたものの、ただの教師から昇進はないし恋愛に関してはため息が出る。



中学を最後に完全に純粋なモテ期を終えた。
もう諦めるしかないのかも。




『ねぇ〜なんで彼氏できないと思う？』

「生徒に聞く時点で多分できないわよ」

『彼氏欲しいと思ってもう10年経ったんだけど』




1年ズに質問を投げかけても返ってこない。
初めは真面目に考えてくれてたけど、今となれば聞き流されている。




「……近寄り難いです、Aさんは」

『え、なにそれもっと詳しく』




珍しく伏黒が答えてくれたと思ったら近寄り難いだと？




「なんというか、周りから異常に可愛がられてる感があって近寄り難いです」

『別に可愛がられてないけど』

「じゃあ五条先生が頼まれて誰にでも素顔見せると思いますか？」




見せるんじゃない？
アイツは「僕ってイケメン過ぎて罪」とか言いながら私の横歩くような男だけど。


伏黒曰く、誰にでも見せるわけじゃないらしい。




「五条先生、夏油先生、家入さん……あと七海さんと灰原さん……この辺のガードが強くて初めは近寄り難かったです」




虎杖と釘崎も頷いて同意してる。


待って……じゃあいつの日か夜蛾学長に言われた「強けりゃ呪術師からモテる」っていう法則が成り立たないのはアイツらのせいだったりする？





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