彼氏ができない理由は【呪術廻戦】

理由7、後輩のせいでもある ページ17

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「A先輩ー！」




2年になって、ついに後輩ができた。
七海は真面目で揶揄うのが面白すぎる。灰原は人懐っこい。お互い真逆の性格だ。

いつも頼ってくれるし二人とも可愛すぎる。




『ねぇ見てあれ、灰原がこっちに手振ってるよ』

「マジで大丈夫？頭の中バラして診てあげようか？」

『わー……七海も一緒に手振ってる〜』




グラウンドを駆ける後輩ズが2年の教室に手を振る姿。
どう考えても可愛すぎる。やる事が可愛すぎて毎日しんどい。


自分は年上がタイプだと思ってた。
だけどこうしてみると、本当は年下がタイプなのかも知れない。




『可愛い〜めっちゃ走ってるよ！』

「お前は授業に集中しろ！」

『は〜〜次期学長がお怒りで可愛くない』




後輩たちの可愛さは毎日膨れ上がっていった。
ちょっと髪型変えただけで「似合ってる」「可愛い」とか褒めてくれるし、
付き添いで任務に同行すれば「早く先輩に追いつきたい」とかいつでも100点の返答しかない。


可愛すぎて彼氏が欲しいことなんてすっかり忘れていた。




『え、あー……合コン？』




いつの日か振りに誘われた、そういう遊びに参加した。
相手の男子は高校3年生だった。




「Aちゃん可愛いね、連絡先交換しない？」

『する！……でも私学校とバイト(呪術師)が忙しくてあんまり返事できないよ？』

「いいよ、俺も返事するの苦手なんだ。」




今まで色々と勉強してきた。
コイツは臭くもないし、連絡もマメじゃなくていい。

顔は……まあ普通だ、普通。



それから合コン終わった後、2人でカフェに入った。
今度会えないかな？と言われてスケジュールを確認したけど任務が詰まっていた。

1年の付き添いも率先してやってるから休みなし……




『ちょっと忙しくて厳しいかも』

「大変だね」




やっぱりせっかくの出会いを台無しにするのは勿体無い。
この日の任務は夏油に代わってもらおうかな、なんて考えていた。




「あれ、A？」




そんな事を思っていたせいか、本人が目の前に現れた。
ナイスタイミング過ぎる。




「何してるんだい？もうすぐ門限だよ、帰ろ」

『丁度よかった、この日のバイト代わってほしいの』

「(任務の事かな)理由は？」

『彼とデートしたいか……「却下」ですよね』




わかってました。馬鹿正直に遊びたいから任務代わってなんて都合が良すぎるって。





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