彼氏ができない理由は【呪術廻戦】

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パフェも食べたし、次どっか行く？なんて話してる時に五条がナンパされた。

すぐ連絡先とか交換すんのかな、あんなに声かけてもらったらそりゃ彼女に困んないよな、なんて思いながら仕方ないしお喋りが終わるのを待った。


恋に発展するようであれば直ちに邪魔をする！
でもそんな素振りはなかった。




『おっそ……』




待ってるけど次から次へと女の子が寄ってきて、押し退けられて五条と隣に立ってたはずなのに、かなり距離ができてしまった。


途中で五条からメールで《彼女のフリして登場しろ》って来てたけど無視した。
あの中に入る勇気は無い。




「ねぇ君、さっきからずっと立ってるけど誰か待ってんの？」




そう肩を叩かれて、振り返ると大学生ぐらいの男の人。
来た、これはある意味チャンスかも。




『そうなんです、ずっと待たされてて……』

「僕も待たされた挙句ドタキャンされてさ、よかったら一緒にパフェでも食べに行かない？」




パフェって多分さっきのパフェだよな……魅力ゼロ過ぎてやば。
ラーメンなら間違いなく行くんだけど……




『行く！』




出会には変えられん。
これも何かの縁だし、ここでパフェ断れば話題に困る。




「じゃあ行こっか！名前は？」

『A！高校1年生だよ！お兄さんは？』

「僕は……「オイA」…あれ」




私を呼ぶ声なんて聞こえない。
無視してお兄さんに「どうしたの？」と聞いたけど何も答えてくれなかった。


さっきまで群がっていた女の子たちも、その場に立っている。




「Aちゃん…ごめんね、僕急用思い出したから！またね！」

『え、ちょっと！』




お兄さんもいなくなって、五条の事をチラリと見た。
サングラス越しでもわかるぐらい目が合う。




『せっかくのチャンスだったんだけど。何してくれてんの？』

「ホイホイナンパについて行くんじゃねぇ」

『邪魔すんなっての！せっかくのデートだったのに！』

「俺とデート中だろ、他の男見んな」




誰も五条とデートに来た覚えはない！
そんなこと言うならデート中のナンパぐらいさっさと断れよ！

思いっきり中指立てたら、すごい力で握られてへし折られるかと思った。
ごめんなさいもう立てません。




『うざ……』

「なんとでも言え」

『なんで手繋いでくんの……』

「デートだからに決まってんだろ」




結局コイツが邪魔で出会いをまた失った。





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