彼氏ができない理由は【呪術廻戦】

理由12、自分のせいではない ページ27

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『硝子！やばい！助けて！』

「うるさ……何こんな時間に」

『こんな時間ってまだ23時だよ』

「殴るよ？」




なんだかんだ部屋に入れてくれる硝子ちゃん好き♡
……じゃなくて！

大ピンチなのよ。とっっっても！




『今日複数人のチャラい大学生ぐらいのグループから声かけられたんだけどね、』

「……アンタそれ大丈夫？いいように使われそうになってない？」

『なってたかも知れないけどいいの、それは別に……
誰一人かっこよく見えなくてさ、私の目バカになってないか見てくれない？』

「頭がバカだと思う」




前から悩みではあった。
どうしても同期や後輩と比べてしまって、街を歩く人や声かけてくれる人が全然かっこよく見えない。


前までは顔だけだったのに、今は行動ひとつですら比べてしまって幻滅する。




『もうダメだ〜〜男の人に興味ない』

「それは終わったね」

『しかも飛んできた虫にビビっててさ〜私も虫嫌いだけど頼りなさすぎというか……』




チョークでGを退治する夜蛾先生を見習って欲しい。
あんなに頼り甲斐のある人いない。




大学生グループには追いつけないスピードで颯爽と逃げてきた。
誰一人タイプじゃなかったから後悔はしてないんだけど。




『これって私のせいじゃ無いよね？周りがいい男過ぎるんだよね？』

「あーそうね、確かに出会ってすぐ焼肉は嫌ね」

『話聞いてた？？』




周りのせいにして、私が欲張り過ぎなんだろうか。
いいや、そんな事はない。

男だって胸はどうとか顔はこんなのが良いとか言うし男の方が欲張りすぎだ。




「そもそもこんな非常識な時間に部屋に来るヤツに、彼氏できるとは思えないね」

『えっ』

「この界隈の人は忘れがちだけど常識は必須だからね、覚えときなよ」




胸に刺さる言葉だけど目の前に出されるカフェラテ。




『硝子〜〜好き〜〜〜』

「私もアンタといると飽きないよ」




やっぱり甘やかされすぎて周りが霞んで見える。





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