31-6 ページ9
_
「あの、私初イベントなのでご迷惑おかけしてしまうかもしれませんが、宜しくお願い致します」
「私に任せておきな!そんな緊張しなくて大丈夫だからね」
──
レックが終わり、打ち合わせを済ませると狩野から電話が
「お疲れ〜もう帰ってる?」
「お疲れ様です。今から帰るところです。」
「マジ、俺も今終わったから迎えに行くよ。どこ?」
「いいんですか?えっと、」
スタジオを出て歩いていたA
何やらボソボソと受話器に布が擦れるような音がした狩野
「わっ」
「どうした?」
その場に倒れたA
「並木?おーい」
声が聞こえなくなり、通話が切れた
──
「あっ」
Aと連絡が取れなくなり、とりあえず部屋へやって来た狩野
エレベータを降りると、斉藤の姿が
「あれ?並木は?」
「帰ってないみたいです」
「そっか、さっきから電話してるけど出ないんだよね」
「俺もです。つか何の用ですか?自分が何したかわかってます?何で平然と会えるんですか?」
「え…悪いと思ってるから、償いだよ。本気で悪いと思ってるから」
「本来警察絡んできますよね、それ傷害罪じゃないですか?治るから良かったけど、マジで何やってんすか」
「うん…物凄く後悔してる。でも今はそれより並木が心配で」
「は?何がですか」
「壮馬も電話繋がらないんでしょ?俺さっき終わってから電話した時は出たんだよ。で迎えに行くよって、どこにいるのって、聞いたら切れちゃって」
「…その場所はわかりますか」
「いや、聞いてない…外にいるみたいだったけど」
「もう一度電話してみます」
斉藤が電話をかけると、エレベータが開いた。
「あれ?!何してんの2人とも」
「惇太!」
「お疲れ様ですぅ」
「おつ!並木だよね?」
「そうです!けど、電話しても出ないんですよね」
「俺らもそうだよ。今壮馬がまたかけてくれてるけど」
2人が斉藤を見ると
「ダメです、出ません」
「どうしたんだろうね」
「とりあえず江口さんちで待たせてもらいますか」
「そうだね」
インターホンを押した狩野
「いないみたいだね…」
「どうしましょうか」
「うーん…とりあえず今日は帰ろうか」
「そうですね」
狩野と寺島がエレベータへ向かうが、斉藤は動かなかった
「どうした?」
「俺もう少し待ってみます」
「わかった。帰ってきたら教えて」
「わかりました」
1階へ降りた2人
_
40人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2024年2月25日 13時