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翌日
レックへ来ると、佐倉の姿が。
「おはようございます!」
「おはよ〜!ごめんねこの前は迷惑かけちゃって」
「いえいえ、回復されたようで安心しました。今日来てるかわからなかったんですけど、お土産持ってきてたんですよっ」
カバンから包みを取り出すと
「えマジ?!嬉しい!ありがとう〜!」
「いえ、次回イベントご一緒出来たらよろしくお願いします!」
「こちらこそ!つかイベントとか言ってないで普通に旅行いこうよ、ねえ」
「え、行きたいです!ぜひぜひ!」
「マジ!じゃ花ちゃんとか誘ってみようかな」
「花澤先輩ですか!?」
「おう!」
楽屋へ戻りスマホを見ると、通知が来ていた。
“話がある”
斉藤からだった。
“何でしょうか”
すぐに返って来た。
“今夜電話する”
電話…?
珍しい…
━━
「二期二期〜」
「ニキって誰のこと」
「え」
「ニキニキって」
「いや、二期よ。決まったじゃん」
「ああ、二期ね。じゃ宏太朗は二期ニキだね」
「…」
配信の撮影に来ていた西山と斉藤
「宏太朗」
「んー?」
「昨日はごめんね、俺のせいで」
「ああ、もしかして寒空の下待たせれたこと?」
「それそれ」
少し笑った斉藤
「あれ江口さんのせいじゃん」
「いや、俺が並木と約束さえしてなければ、部屋で待てたのにと思って」
「ああ〜確かにぃ。ああ寒かったなぁ〜まだ寒いもん」
「今絶対暖かいでしょ」
控室は暖房が効いていて二人は上着を脱いでいた。
西山なんか袖をまくっている
「風邪ひかなくて良かった」
「並木は大丈夫かなぁ…」
「今日謝る」
斉藤の言葉にふふっと笑った西山
━━
スケジュールを終わらせ、帰宅すると電話がかかってきた。
「はい。お疲れ様です」
「お疲れ。今大丈夫?」
「はい」
上着を脱ぎソファに座った。
「昨日はごめん、寒かっただろう」
「大丈夫ですよ。冬って空気が澄んでて空が綺麗なんですよね、久々にしっかり夜空が見れました」
「そっか…男と二人で会うなって約束したから、俺も今日電話にしたんだけどさ」
「あ、それで…珍しいと思いました。いつも連絡なく部屋へ来られるので」
Aが笑うと
「自分勝手だったなって、反省した」
「先輩も反省するんですね」
「毎日何かしら反省してる」
「へぇ…!」
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作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2024年2月25日 13時