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西山が帰ると、斉藤へ電話をかけた江口

「壮馬お疲れ」

「お疲れ様です」

「さっきさ、宏太朗と並木が俺の部屋の前で座ってたんだよ」

「え、何かあったんですか」

「今日宏太朗と部屋で飲む約束してたんだけど、俺が遅くなっちゃってさ。部屋の前にいたら並木が帰ってきて、寒いから部屋に入れてくれないか聞いたら、壮馬と約束してるからって断られたんだって。でも、心配だったんだろうな、部屋からひざ掛けとかカイロ持ってきて少しでも暖かくなるように隣に座って待ってたんだって。」

「そうですか…」

「並木は、ちゃんと壮馬との約束守ってて偉いと思う。けどさ、今日は外も寒いし二人とも風邪ひいたら大変でしょ？」

「そうですね」

「だからさ…俺が言いたいのは、壮馬」

「はい」

「壮馬が並木を想う気持ちはわかる。けど、今の状態は一番良くないと思うんだ」

「はい…」

「付き合っても無いのに、束縛してる。」

「そうですね、」

「並木が純粋だから素直に聞いてるけど、他の女ならどうかな？」

「…」

「壮馬、そろそろはっきりさせた方がいいと思う。今のまま、ダラダラいったら並木の気持ちも変わるかもな」

「そ…ですね、すみません色々と」

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