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「江口さん、並木って何であんなにモテるのに彼氏つくらないんですかね」
「うーん…トラウマかな、たぶん」
「ああ…」
「相当怖い思いしてきたろ」
「けど、保住との記憶は無いんですよね？」
「うん、まだ戻ってないみたい。けど、どこか焼き付いてるんじゃないかな」
「なるほど…」
「宏太朗がそんなこと聞くなんてビックリなんだけど…やっぱ好きでしょ？」
「いや…っ別に、マジで好きじゃねえし」
「人格変わってるから」
「く、クソ…っ」
テーブルに伏せ足をばたつかせた。
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「ありがとうございます。」
立ち上がって頭を下げたA
「でも、ごめんなさい。お二方とは、良き先輩後輩の仲でいたいです。」
手をひっこめ顔を上げた寺島と、そのまま崩れた狩野
「無理！先輩後輩とか無理だああああ」
「往生際が悪いですよ。ほら、もう帰りましょ」
「嫌！無理諦められない！やだああああ」
「並木、ごめんね。とりあえず帰るわ。」
狩野を引っ張り玄関へ向かった寺島
「本当に、ありがとうございました。嬉しかったです」
「ん、またね」
寺島が笑顔で手を振るが、狩野はドアにしがみついている
「狩野さん、ドア離さないと…どうなると思います？」
しゃがんで笑顔を近づけた寺島、大人しくドアから離れた狩野
「並木いいいいいいいい…！！！」
寺島に連れて行かれる狩野、こちらへ手をのばしていたがドアが閉まった。
……
「ガチで泣いてるじゃないですか」
寺島の車に乗り込んだ二人
「え、冗談で告白してると思ったの？」
「いや、そうじゃないですけど…」
「まあ諦めないけど」
「俺は諦めます」
「え」
「並木を苦しめたくないですし、もうプライベートで会うのはやめます」
「え…マジか」
━━
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作者名：のまじゅ♪ | 作成日時：2024年2月25日 13時
