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「うわっ」
エントランスで寺島に会った江口、一緒にやって来た。
肩を寄せ合い眠っている様子の二人を見て驚いた
すると
「ん……あ!死ぬ!!」
寝ぼけているAを笑った江口
「ほら、宏太朗起きて」
江口が西山を起こすと、玄関のカギを開けた。
「惇太は並木をお願い」
「はい」
腕を支え部屋へ連れて行くと、二人で入って行った。
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「宏太朗ごめん、ちょっとレック押しちゃってさ」
「大丈夫です…」
少し寝ぼけてぼーっとしている。
「寒かったよな。ココアでも淹れようか」
「はい…」
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「並木」
「すみません…寝ちゃいました」
「そこまで徹底しなくてもいいのに…風邪ひくだろ」
「はい…でも、約束したので」
「宏太朗だって、風邪ひいたら可哀想だろ」
「あ…そうですよね、失礼な事しちゃいました…」
「俺は並木のことが心配なだけなんだけど…足だって痛むだろ」
「大丈夫です、」
「キッチン借りていい?お茶淹れるよ」
「はい、ありがとうございます」
ソファに座っていると、インターホンが鳴った。
━━
「はい」
ココアを差し出した。
「ありがとうございます」
「まさか宏太朗まで並木が好きだったとは…」
笑った江口
「え、好きって言ってないんですけど」
「あんなにくっついてたのに?」
「あれは寒かったからですし!」
「そう?」
「そう!」
「ふぅん?」
「ふん!!」
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寺島がドアを開けると狩野が。
「あの、ちょっと大事な話があるんですけど」
「え、俺も」
「え。並木にですか?」
「うん。そろそろはっきりさせた方がいいかなって。」
「それはつまり…」
「そう。」
「俺もです」
二人がリビングへ入ると
「あ、お疲れ様です。」
「並木、今日は話があるんだ」
「…?はい…何でしょうか?」
そう言うと、寺島の後ろへ引っ込んだ狩野
「え、何ですか」
「先にどうぞ」
「え。僕が先にですか?」
「うん、元々惇太が話があるって誘ったんでしょ」
「そうですけど…まあ、いいですけど」
すると、寺島がAの前に立った。
「僕と、正式に付き合って下さい」
頭を下げた。
「俺の方が並木のこと好きだし、絶対後悔させないから。俺を選んでほしい」
2人の手が目の前に差し出された。
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作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2024年2月25日 13時