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翌日





「ん…っ…ん〜」


自然と目を覚ましたA、背伸びをして体を起こした。
ふと隣のベッドを見ると、まだ眠っている土岐

静かにベッドを出ると、洗面台へ。
洗顔を済ませ戻ってくると、まだ眠っているようだ。

時計を見ると7時を過ぎたところだった。


そうだ…今日何時の便で帰るのか聞いてなかった。
いや?佐倉先輩と同じなら私と同じ便か。
それなら…


ふと土岐の顔を見ると、少し口角が上がっている気がした。


何の夢みてるんだろう…?


顔を近づけた。


うわ…肌白い、キレイだなぁ…


その時



「ふふっ」


笑った土岐に驚き離れようとしたが



「そんなに見ないでよ」


首に腕を回され、離れられなくなった。



「もしかして、これを狙ってた?!」

「えっ!」

「ふはははっ」


驚くAの表情を笑った



「ちょっと来て」


更に引き寄せ、距離は1ミリほどになった。



「保住に聞いたよ?」

「え…何を、ですか」

「Aは優しくされると弱いから、落としやすいって」

「えー…」

「でも俺がどんなに優しくしても、落ちてはくれなかったよねぇ〜」

「あ…はは、」

「俺が思うに並木は、思ったより簡単じゃないと思うんだよね」

「…?」


ニコッと笑った。



「大丈夫、嫌がることしないよ。でも、寝起きって甘えたくなっちゃうんだよね」

「あ…わかります」

「えぇ?並木もなんだ…でもそんなこと言っちゃダメだよ」


首から腕を離れると、指で鼻をツンと突いた。



「男なんだからね…生殺しにした事、後悔させてやるっ」


ボソッと呟いた。



「え?何ですか?」

「んーん、何でもない。あ、そうだ。飯行く?」

「いいですね。あ…でも、すみませんマネに警戒するよう言われてるんでした」

「警戒?」

「寺島先輩や保住先輩とのことがあるので、また撮られてしまったら…」

「ああ、そうか。じゃ機内で食べようか」

「はい。すみません…」

「モテる女は大変だね」


そう言って頭を撫でた。

準備を済ませチェックアウトすると、真っすぐ空港へ向かった。
搭乗すると



「お腹すきました」

「…ぷっ」


笑われた…


食事とシャンパンを頼むと



「朝から飲めるの?」

「あっ」

「どうした?」

「朝だって忘れてました…」

「え」

「でも私休みの日は寝起きから飲んじゃうので…」

「…っ、」


顔を背け肩を震わせた土岐





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作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2024年2月25日 13時

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