検索窓
今日:42 hit、昨日:7 hit、合計:5,515 hit

36-6 ページ36

_






やべぇ何言ってんだ俺
警戒されるに決まってるのに
なんか思ったより素直に座ってビックリしてんじゃねぇよ自分が誘ったんだろうが
うわ、なんかいいにおいする
…って、俺気持ち悪いな…



「シャンプー持って来たの?」

「はい」

「いい匂いだね」


やべぇ何話せばいいかわからなくて変態みたいなこと言っちゃった…



「これ、いい香りですよね。お気に入りなので、そう言って頂けて嬉しいです」


…なんだこれ、俺いくつ下の奴に救われてんだ?



「並木」

「はい?」

「信じてくれなくていいんだけどさ」

「はい」

「俺…しきたりやってた時、本気で好きになりかけてた」

「え、」

「いや、信じなくていい。それに、もうあんなことしないから…安心して」

「はい」


もう、好きになりたくないから。
どうしても俺と関わると、また傷つけてしまいそうで怖い。



「はい、完了」

「ありがとうございます。いつもよりサラサラな気がします」


振り返りそう言うと、笑顔を見せた。



「そ、そっか。良かった…腹減ったろ」

「あ、そうですね…さっきまでお腹空いてたのに、忘れてました」

「並木が飯忘れるとかあんの?」

「先輩、それはちょっとパワハラですね」

「…ごめんなさい」


ベッドの上で土下座した。
その姿に笑ったA

椅子へ移動した二人
土岐が買って来たものを並べた

ふとAが取り出した食事を見ていると



「酒は?」

「あ…一応仕事先なので控えてます」

「明日は帰るだけだし、別に飲んでもいいのに」

「先輩は飲まれますか?」

「うん。買って来た」


ビール缶を置いた。



「そうですか…」


飲みたそうな顔を見ると



「そこの冷蔵庫にも入ってた」

「えっ」

「飲んじゃえ」

「はいっ」


即答し冷蔵庫を覗きに行くと、誘惑に負けた自分に笑ってしまった。
チューハイを取り出し、戻った。



「あ、それ美味しそうだよね」

「はいっ」

「何本かあったよね、俺も後で飲もうと思ってた。」

「ぜひ」


缶を開け、乾杯した。

すると、雨が降って来た



「凄い音ですね…」


土砂降りだ



「うん。寒くない?」

「少し寒いですね…」

「暖房強めよう」


雨が窓を叩きつけている。



「うわ」

「…っ」


カーテンをあけ見ていると、空が光った。
数秒後、雷が。



「大丈夫?」

「はい」


カーテンをしめた土岐





_

36-7→←36-5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:声優 , 斉藤壮馬 , 江口拓也
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2024年2月25日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。