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翌日
マネージャーの迎えでレックへ向かった。
「並木さん、明日地方イベントですけど、大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です。」
「空港まではお送りしますが、そこからはお一人になってしまいますが…」
「そんなに心配なさらないで下さい。私の中では幸い軽傷だと思っています。最近は松葉づえが無くても生活に支障ないんですよ」
「ですが…本当に許せません」
「私の為に怒ってくれて、ありがとうございます。マネージャーにはいつも感謝してもしきれません」
「並木さん…」
「でも、本当に大丈夫ですから。本当はもう迎えが無くても大丈夫なのですが、つい甘えてしまっています。すみません」
「いえ、どんどん頼って下さい!」
「ありがとうございます。でも、もう明日から迎えは大丈夫ですので…」
「え、まだダメですよ!足のこと以上に、またアンチと接触しては大変ですので!」
「ああ、もしかして、社長から見守るように言われてますね…?」
「はい…ですが、私も社長と同じ気持ちですので!」
「では私から社長へ言っておきますので、もう本当に迎えは大丈夫です。今までお世話になりました」
「もう会えないみたいな言い方しないで下さい…っ」
運転中というのに、泣きそうなマネを見て笑ったA
「あ、明日の空港までの送迎だけお願いしますっ」
両手を合わせてお願いした。
……
レックが終わり帰宅すると、着信が
「はい、お疲れ様です」
「お疲れ…っ、うう」
「どうされたんですか?」
鼻声の佐倉。
「ごめん、風邪ひいた…熱が、下がらなくてぇぇ」
「大丈夫ですか?!」
「大丈夫じゃない…明日行けなくなった。ごめんねぇ」
「いえ、私は大丈夫ですので!もしかして延期ですかね…」
「いやぁ、私が欠席になるだけでイベントは通常運行よ…っ、」
「そうなんですか、」
「初めてで不安なのに、一緒に行けなくて本当にごめぇん…っ」
鼻声のせいか、泣いているような感じだった。
「先輩、気にしないで下さい!私、頑張りますので!」
「うん…っあ、お土産よろしくね…」
「あ、はいっ」
笑った二人
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作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2024年2月25日 13時