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翌日
「そういえば並木、風呂はどうしてるんだろう」
「…そんなこと気にしないで下さい」
「え、気にならないの?」
「気にならなくはないですけど」
「ほーら気になってんじゃん!このむっつりスケベ」
「スケベじゃなくて、助兵衛です」
「うわ自分で…認めるのはやっ」
「違います!狩野さんの言い方を正しただけです!」
「うっははははは」
待ち時間、楽屋で話していた狩野と寺島
「たぶん入りにくいだろうから、今日俺手伝いに行こうかな」
「はい?絶対にやめて下さい!」
「え、何でよ。心配じゃないの?」
「心配ですけど、そこまで介入するのは図々しいですよ、絶対ありがた迷惑です!」
「何でよ!親切心じゃん、むしろ喜ばれる=意識する=彼氏なり」
「彼氏“なり”って何ですかもう…」
「コロ助じゃねえよ!」
「…誰も突っ込んでないんですけど」
「あははははっ」
──
「最近は毎日マネが迎えに来るそうですよ」
「そりゃ安心だね」
「ですよね。けど、立ってるの辛そうだし、飯とか作れないですよね」
「確かに。どうしてるんだろう」
「昨日は買ってきてたみたいですけど」
「そういえば風呂はどうしてるんだろう」
「ああ…風呂ですか」
考えた斉藤、江口を見た
「変な事考えないで下さいよ」
「え、変?当然の疑問でしょう!」
「まあ、言われてみれば…」
「俺近くだし、介助してやろうかな」
「だから、変な事考えないで下さい!!」
「ちょっと壮馬、何で顔赤くなってんの。何考えてんのよ」
「…っ」
「もう、壮馬も健全なおとk」
「うるさいです。とりあえず介助なら俺が行きますから心配しないで下さい」
──
「本日もありがとうございました」
「お疲れ様でした。また明日もお迎えに上がりますね。」
マネージャーを見送ると、キッチンへ向かった。
「今日は帰りにお刺身買っちゃったぁ」
ニコニコして独り言をつぶやいた。
お皿に移した刺身と、缶チューハイをテーブルに並べた。
「よしっ」
グラスを手に椅子に座った。
「いっただっきまーす」
両手を合わせた。
グラスへチューハイを注いでいると、インターホンが鳴った。
「お…?」
松葉づえを手に急いで玄関へ向かった。
「はい」
ドアを開けると、寺島の笑顔が
「あっおつk」
「お疲れ様―!!ご飯買って来たよー!!」
「あ、え、」
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作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2024年2月25日 13時