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「お疲れ」
「お疲れ様です。」
リビングへ戻ると
「あっお疲れ様です」
「おつ…あれ、ネックレスしてるじゃん。アレルギー大丈夫なの？」
「はい、これは斉藤先輩から頂きました」
「へぇ〜…」
斉藤を見てニヤっとした江口
「並木、さっき電話で言った通りもうすぐ保住が来ると思うけど、記憶が無いからって同情したりするなよ。あいつがお前にしてきたことは、どんな言葉でも償いきれないから」
「はい…わかりました」
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「大丈夫か」
「うん、平気。」
「惇太さんと並木、付き合ってるみたいだから…変なことはしないようにね」
「わかってる。」
「うん…」
楽屋で話していた保住、堀江
心配そうに保住を見送った。
タクシーでマンションへ向かった保住
━━
「うはははっ」
江口の笑い声が響いていたリビング
インターホンが鳴り、静まり返った
「俺出てくるね」
江口が向かった。
「お疲れ様です」
「お疲れ。待ってるよ」
「はい」
江口に続いてリビングへ入った。
「お疲れ様です」
「お疲れ様…です」
Aを見た後に続けて斉藤を見た。
斉藤は黙ってソファからテーブル椅子へ移動した。
その正面に座った江口
Aの斜め前のソファに座った保住
「はい、これ」
笑顔で渡したのは、プリンだった。
「ありがとうございます…？」
不思議そうな顔をして、スプーンと一緒に受け取った。
「ここのプリン好きだったよね。今までたくさん酷いことしちゃったから、最後に食べさせてあげたくて」
斉藤が動こうとするが、江口が止めた。
「付き合ってた時から、最近まで食事制限に関して口うるさく言っちゃったからね…でも、やっぱり笑顔で食べてるところが可愛かったって思い出して」
「いただきますねっ」
「うん」
「保住先輩も一緒にどうですか？」
「うん、そうだね」
立ち上がると、江口たちの方へ向かった。
「良かったら先輩たちも、どうぞ」
プリン2個とスプーンを置いて戻った。
「いただきますっ」
「いただきます」
Aが一口食べると、幸せそうに目を閉じた。
その姿に微笑んだ保住、自分も食べた
「最後まで記憶が戻らないのは寂しいけど…俺がやったことだからね」
「え？」
“おい”
斉藤が口を出すと、ただ頷いた保住
それ以上は言うな、と理解した。
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作者名：のまじゅ♪ | 作成日時：2024年2月25日 13時
