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翌日
「おはようございます、並木さん」
マネージャーからの電話で目が覚めた。
「犯人が、出頭してきました」
「そうですか…大丈夫ですか？」
「精神的にまずそうですが…やはり保住さんのファンでした。保住さんのSNSを見て、自分が犯してしまったことに気づき謝りたいと言っているそうです。ですが、直接会わせるわけにはいきませんので、事務所の方で話を進めています」
「わかりました。」
「何かお伝えすることはありますか？」
「そうですね…保住さんのファンとして、恥じない生き方をしてほしいと…あと、私はあなたを許しますとだけ、お伝え下さい」
「わかりました。」
電話を切ると、目が覚めてしまい支度を始めた。
━━
「お疲れ様です」
「珍しいな。何の用だよ」
保住から電話が来た斉藤
「お願いがあります」
「何だよ」
「最後に…Aに会わせて下さい」
「…わかった。最後なんだな？」
「はい」
「約束しろよ？信じられないけど」
「はい」
「わかった。今日か？」
「はい」
「終わったら連絡する」
返事を聞かず切った。
声色が暗いことから、今回は本気なのかと思った斉藤だが
「あ、江口さん」
「おう、どうした」
「今夜空いてます？」
「うん」
「付き合ってほしいんですけど」
━━
スケジュールを終えると、Aに電話をし、部屋へ向かった。
「お疲れ様です」
「お疲れ。これ、持って来た。」
紙袋を受け取った。
「あ…っ」
靴を取り出し、目を輝かせた
「遅くなってごめん。これ、お詫び」
「え…？」
小さな紙袋を受け取った。
「え…えぇ！？」
中に入っていた小さな箱を開けると、ネックレスが入っていた。
「こ、こんな高価なもの…っ」
「似合うと思って。一応、金属アレルギーは大丈夫みたいだけど…」
「つけてみていいですか？」
「ああ。つけてやるよ」
後ろを向いたA、髪の毛を上げた。
「はい、できた」
「ありがとうございます」
洗面台へ向かおうとするAの腕を掴み支えた
「わぁ…っ」
ネックレスに触れ嬉しそうな笑顔を見せた
「ありがとうございます、大切にします！」
「うん」
インターホンが鳴った。
「あ…誰でしょう」
「たぶん江口さん。ちょっと待ってて」
リビングのソファに座らせると、斉藤が出迎えに行った
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作者名：のまじゅ♪ | 作成日時：2024年2月25日 13時
