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「その、私…何か気づきませんかっ」


両手を広げた



「え…何かって」


目を細めジーッと見た斉藤



「あぁ、なんか胸萎んだ?」

「…」


白目を向いて背もたれに倒れたA



「壮馬!!」

「え…っ」


江口が呆れてため息をつくと、インターホンが鳴って出迎えに行った

西山がリビングに入ってくると



「うわっ!!」


物凄い表情で倒れているAに本気で驚いた



「えっ、並木!?」


江口に聞くが、苦笑いで返された



「なぁ宏太朗、並木、どこか変わったと思う?」


斉藤が聞くと、パッと体を起こして両手を広げたA



「あぁ…うん、痩せた?」

「はい…っ、10kg落ちたんです…!」


気づいて貰えたことに感動してウルウルしている



「え!10kgも…壮馬なんで気づかないの…」


西山がAの隣に座った



「壮馬は毎日会ってるからじゃない?」

「あぁー…なるほどねぇ」


江口の言葉に斉藤を見た西山、ニヤっとした



「でも凄いじゃん、並木」

「ふふっ。先輩方を、見返すことは出来ましたか?」


西山が頭を撫でると、少しムッとした斉藤



「まぁ…半分かな。もう10kg…いや20kg痩せてもいいんじゃない?」

「いや、20kgはダメだよ。並木の身長からすると65kgでもいいよ。壮馬と同じくらいなんだからさ」


また西山の言葉にムスッとした



「すみません、御手洗お借りしても宜しいですか…」

「ああ、一緒に行こう」


Aを支えてリビングを出ていった江口



「壮馬、"あいつがダイエットなんて無理に決まってるじゃん。"なんて言ってたのに、やられちゃったね〜」


からかうように笑った西山



「これはちゃんと謝らないとね?いや何かお詫びしないと!何がいいかな、う〜ん…」

「何で宏太朗が考えてるの」


戻って来たA、江口



「あ、そうだ!デートでたっっっっっかいバッグでも買ってもらえば?!」

「え?」「はぁ?!」


Aと斉藤が同時に叫ぶと



「何の話?」


江口が聞いた。



「宏太朗が、並木は絶対痩せるわけないって笑ってたんですけど、実際10kgも瘦せたので詫びないとねって話してたんですよ」

「あぁ〜」


2人が斉藤を見ると



「…わかったよ!!詫びればいいんだろ!何が欲しいんだよ」


Aに聞いた斉藤





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作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2024年2月25日 13時

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