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翌日
“ファンのみんなへ
報告が遅くなり、皆を混乱させてしまってすみません。
私保住有哉は、並木Aさんとは既にお別れしています。
並木さんへの誹謗中傷をしている方々、今後は法的処置を取らせて頂きます。
自分のファンが悲しむ姿は見たくありません、絶対にやめて下さい。
また、僕のSNSは本日を持ちまして閉鎖します。
今までありがとうございました。
声優としての活動は続けていきます。
今後のスケジュールなどお知らせは、事務所の公式SNS又はHPをご覧下さい。
これからも変わらぬご愛顧をお願いします。
20XX.03.XX 保住有哉“
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マネージャーに迎えに来てもらい、一緒に行動していたA
心配をかけないよう、先輩たちにはラインでマネに来てもらうことを伝えておいた。
レックを終わらせ廊下を歩いていると、向かいから中村が
「お疲れ様です」
「お疲れ。どうしたんだ」
「あ、私並木Aのマネージャーです。実は…」
昨日の説明を受けると
「は?もう復帰して大丈夫なの?」
「はい、太ももだったのが不幸中の幸いでした!私は元気ですので、仕事には影響ないかと」
「はぁ…マネさん、俺並木と話あるから預かっていいですか?帰りは家まで送るので」
「わかりました」
中村だからか、マネは即答し安心して去って行った。
「今日真礼ちゃんと飲み行くから一緒に行こう」
「はい、ぜひ!」
「この後まだスケ残ってるか?」
「いえ、これで終わりです」
「じゃ一緒に行くか」
「はいっ」
中村の車で待ち合わせの店へ向かった。
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「どういう風の吹き回しでしょう」
「改心したんじゃないか」
「まあ、さすがに自分のファンが傷つけたってなったらそうなりますかね」
「まだ決まったわけじゃないけどね」
「早く犯人が見つかるといいですけど」
「そうだな」
楽屋でSNSを見ていた江口、斉藤
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「Aちゃん久しぶり〜!え、どうしたの!?」
松葉杖をつくAの反対側の腕を支えていた中村
中村から話を聞くと
「何それ!!許せない!!」
店の個室に入り座った途端叫んだ
「落ち着いて」
中村がなだめた
「後のことは警察にお任せしています」
「犯人が一番悪いけどさ…もしかして保住くんのことも関係ある…?よね」
「保住?」
中村が聞いた
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作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2024年2月25日 13時