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40分後、手術室から出てきたA
「並木！」
駆け寄る2人だが
「ああ！先輩方…！」
「え」
狩野も元気そうに笑うAに拍子抜けした様に真顔になった
「大丈夫ですので！本当に〜！」
病室へ運ばれていった並木を追った2人
医師が出てくると、話を聞いた。
“通り魔に刺されたようです。でも刺された場所が太ももだということと、傷は浅いので出血もそこまで酷くなく済みました。落ち着いたら帰って頂けますよ”
通り魔と聞いて血の気が引いた2人。
全然大丈夫じゃねえ…
「俺、壮馬に連絡してくるから惇太は並木に話聞いておいてくれ」
「わかりました」
──
「あ…はぁ」
Aの部屋へやって来た保住、斉藤を見てため息をついた
「何しに来た」
「会いに来ただけです」
「お前約束忘れたのか？2人では会わせられないって言ったろ…ったく。ただでさえイライラしてるっつのに」
「え。先輩は何してるんですか」
「別に」
その時、またエレベータが開いた。
「あ、お疲れ〜」
江口が降りてきた。
「お疲れ様です」
斉藤が挨拶すると、保住はただ頭を下げた
「何してんの」
「…ちょっと、部屋で」
「ああ」
斉藤は江口の部屋へ入って行った。
「実は」
江口に事情を話そうとした時、電話が
「あ…狩野さんだ。ちょっとすみません」
その場で電話に出た
「壮馬」
「はい、どうしました」
「並木が、通り魔にあって」
「えっ」
「今救急車で運ばれて」
「どこの病院ですか！」
「関東十条。あ、でも」
電話が切れた。
え…
でも大丈夫って言おうと思ったのに切られた…
画面を見つめ立ち止まっていた狩野だが、すぐに病室へ向かった
「並木が救急車で運ばれたみたいです！江口さん…っ」
泣きそうな表情で必死に話す斉藤に、江口も構えた
「車出すから、早く行こう」
部屋から出ると、Aの部屋の前にいた保住
保住には目もくれず先に階段で駆け下りて行った斉藤
「お前も行くぞ」
「え、何すか」
江口に腕を引かれ階段を駆け下りた
駐車場で待っていた斉藤、江口が着くと助手席へ乗り込んだ
保住が後ろへ乗ると、何か言われると思ったがそれどころではないようだった
「あの、何かあったんですか？」
保住の言葉に、黙って斉藤を見た江口
車が出発すると
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作者名：のまじゅ♪ | 作成日時：2024年2月25日 13時
