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「あ…はは、それは、まあまあですね…実際体重にはあまり変化ないんですけど…」

「えっ、そうなの?」


一歩下がって全体を見た石川



「そう…かな…?」

「中村先輩と、毎日筋トレするって約束したので、もしかしたらその成果が少し…!」

「ああ、そうなんだ!うん、そうかも!少し引き締まった気がするよ!」

「ありがとうございます!」


そう話していると、



「お疲れ様です〜」


背後から佐倉が
石川を前に笑顔で挨拶をした



「あ、佐倉。並木さんちょっと痩せた気がしない?」


通り過ぎるのを引き留めた。
苦笑いで頭を下げたA、返事にドキドキしている



「そうですね、確かに…」


近くに来て顔を見ている佐倉



「いや、ほらもっと全体的にさ!」

「はい…いぃやぁ…でも、顔が締まった気がするなぁ…」

「ああ、だろ?!ほらぁ〜」


石川が安心したように笑った。



「何をやったの…?」


佐倉が興味深く聞くと



「あ…筋トレを…」

「それだけ?」

「はい」

「へぇ〜この短期間でねぇ…すご〜い」


半信半疑な様子で拍手した。



「あ…それより顔の傷は大丈夫なの?」

「はい、もう消えてきてて」



「傷って?」


石川が聞くと



「あ…知らないんですね。気にしないで下さい」


佐倉が目で合図を送ると、マスクを外さない様にジェスチャーした。
Aが笑顔で頷くと、佐倉は去っていった。



「え…何?何のこと?」

「いえ、お気になさらず…では失礼します」


Aも笑顔で頭を下げると、その場に取り残された石川だった。





───





レックが終わり、収録へ向かった。



楽屋へ入り台本を確認した。



「ええっと今日は…」



また3本撮りか…



ゲストは…あああ!





リハの為スタジオへ入ると、



「ゲストの方少し遅れてますので並木さんだけリハ行いますね」


スタッフに言われ、リハを終わらせた。



そっか、ゲストさんはもうベテランだから必ずしもリハやらなくて大丈夫なんだ…



そして開始時刻5分前、ゲストがスタジオ入りした。





──





終了後






「お疲れ様でした!」

「ごめんね遅れちゃって」

「いえ、全然大丈夫です」

「言い訳はしないわ。あなたが遅刻した時だって私は怒ったんだから、あなたも怒っていいのよ」

「いえ…それは」

「出来るわけ無いよね。私は先輩だもの」

「はい…」





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作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2023年10月31日 19時

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