18 ページ47
_
翌日
「おはようございます」
楽屋へ挨拶へ向かうと、西山と江口が。
「おはよー昨日どうしたの?」
「昨日ですか?」
「壮馬がブチギレてて」
「あー…保住さんにラインしたのが、既読無視されてしまった様でして…」
「なるほどね!うははっ」
“笑い事じゃないですぱいせん”
そんなに怒ってるのかぁ…
楽屋を出てラインを開くと、斉藤へメッセージを送った。
“お疲れ様です。先日は保住のせいで先輩に不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。”
ふぅ、と一息つくと自分の楽屋で台本を読んだ。
ピロン
“お前が気にすることじゃない。大丈夫”
その返信で安心できた。
レックの為ブースに入ると、江口が入って来た。
「楽しみだね、箱根」
「…はいっ」
きょろきょろ周りを見たA
「大丈夫、今はマイクオフになってるから向こう側には聞こえないよ」
そう言って笑った江口
「安心しました。」
「並木は常に気を張っていて偉いね。でも疲れるでしょ」
「いえ…大丈夫です」
「保住はお嬢様だから〜なんて言ってたけど、俺はあいつより並木の方が余程常識があって気遣いも出来るしいいと思うけどね」
「あっありがとうございます。」
「おまけに可愛いし〜?」
からかうように言う江口に、本気にはせず笑い返した。
「宏太朗がね、女の子は外見より愛嬌ですねって言ってたけど、本当だよね」
「そうなんですか…?」
「そうなんだよ?うははっ」
レックが終わると、江口と一緒に集合楽屋へ行った。
「終わったよ〜」
「じゃ僕行ってきますね」
西山が入れ替わりで出て行った。
「今日は3本録りだから休憩挟んでやるよ」
「はい」
「昼飯食っちゃおうか」
「あ、でも西山先輩も一緒に食べた方が」
「そうだね。じゃあ待ってようか。俺コンビニ行って来るけど、何かいる?」
「私は大丈夫です。いってらっしゃいませ」
「うん。……ぶふふはっ」
楽屋を出たところで笑い声が聞こえてきた。
あれ?この現象前にも…
首を傾げたAだった。
うははっ
いってらっしゃいませだ!可愛いなぁ
もし並木と結婚して婿養子にでもなれば、執事がついて…
それこそ“いってらっしゃいませ”ラッシュだよ
むはは…っ
スタジオを出て外を歩きながら笑ってしまった江口
すれ違う人に不気味がられていた…。
_
58人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2023年10月31日 19時