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翌日
自然と目が覚め部屋の時計を確認すると、目覚ましが鳴る時刻より30分ほど早かった。
目覚ましをオフにして支度を始めた。
「えーっと今日は…」
カバンに台本をしまい、朝食を済ませた。
テレビで天気予報を確認し、部屋を出ると
あ…イヤホン忘れた。
歩きながらつぶやいた。
スタジオへ着くと、自分の楽屋にカバンを置き挨拶へ向かった。
コンコン
“はーい”
「失礼します」
楽屋へ入ると、斉藤と西山が。
「おはようございます。よろしくお願い致します」
ペコっと頭を下げ出ようとすると
「ちょっと座りなよ」
「…はい」
西山に言われ、正面に座った。
隣には斉藤が。
黙ってスマホを見ている
「聞いたよ」
「何をですか…?」
「江口さんが、並木はすっぴんの方が可愛いって」
「…っ」
真っ赤になり黙った。
「でも何でスッピン知ってるの?江口さんと付き」
「あ、いえ昨日の朝、わざわざ家まで来てくださって、お誘いを受けました。寝起きでしたので、醜態を晒してしまい…」
「なるほどねぇ。でも良かったじゃん、可愛いってさ」
「気を遣って下さったのかと…」
「いや違うね。わざわざ言わないよ、そんなこと。僕も見たいなぁ」
「見ない方がいいです。」
二人の会話を聞いてスマホを閉じた斉藤
「旅行でも行くか」
「えっ」
驚いて斉藤を見たA
「いいねっ!行こう!」
「でも、まとまった休みなんて取れるのでしょうか…」
「真面目だなぁ。お前より忙しい江口さんだって取れてるよ」
「そうなんですか?」
「その代わりまとめて録る必要があるけどな。ま、お前まだこのアニメと冠一本だけだろ」
「はい」
「なら、今期終わったら行けるから」
「そうなんですね…わかりました」
「で、他に誰誘う?」
西山が斉藤に聞くと
「江口さんと、あとは界人とか?」
「いいねぇ、界人と」
「あと梅ちゃん」
「え、梅ちゃん…」
「嫌なの?」
「いいけど…いいの?壮馬」
「何で」
「だって、あんなイケメン来たら勝ち目ないじゃん」
「何の勝ち目だよ!」
「だって並木が」
「並木は俺が好きなんだから大丈夫」
「おお…っ」
ニヤニヤしている西山と、照れているA
「あ、あの…恥ずかしいので、そういうことは他の人に言わな」
「何が恥ずかしいんだよ。俺のこと好きって言ったよな」
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作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2023年10月31日 19時