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「え…?」

「さっきの人と私、どっちが遊びだったの?」

「Aが本命に決まってんだろ?!じゃなきゃ、こそこそ帰したり…あっ」

「妹さんじゃないじゃん。さよなら」


腕を振りほどいて部屋を出た。



そうだよね、私なんか本当の彼女にしてもらえるわけない。
自惚れ過ぎてた。
私まだ学生だよ?大人に遊ばれてたんだよ。
ほんと、バカみたい。





翌日





「A」

「…」


電話には出たものの、泣いてしまいそうで言葉が出ない。



「本当にごめん。最後になるとしても、話がしたい。今日終わったら行くから。」


何か発すれば、泣いているのがバレる。
それだけは絶対に嫌だった。

だから、黙って電話を切った。



裏切られた悔しさなのか…何の涙なんだろう。


それからは授業でうまくいかないことが増え、周りの友人や講師に心配されて呼び出されることがあった。
悔しかった。
たかが失恋で、こんなにもプライベートまで崩してしまうなんて。
私はこんなに弱かったんだ。



その日の夜、彼がやって来た。



インターホンが鳴り、すぐに出ると目を腫らした彼が立っていた
正直驚いた。
泣いたの…?
なんて聞かないけど。
それと同時に、きっと私も同じように思われているのだろうと。





「出てくれて、ありがとう」



第一声はそれだった。
そんなに不安だったのか…。



「ごめんなさい。認めます。昨日のこと」

「…」

「でも、本当に後悔した。僕の人生で一番後悔した。取り返し付かないことしたって…Aのこと傷つけた。」


ソファに座って話していたが、いきなり立ち上がると、床に膝をつき土下座した。



「本当に申し訳ありませんでした!!」


頭を上げない保住にしびれを切らした。



「理由は何ですか」

「Aの前では、いつもいいお兄さんでいなきゃならないって、無意識にそう思ってた。気づいたらそれが辛くなってて、僕もたまには年上に甘えたくなった…ただの言い訳になるかもしれないけど」

「そうですか…すみません、そんな気持ちにさせてしまって。私が子どもで、頼りなくて…だからしっかりしたお姉さんに気持ちがいってしまったんですね」

「違う!!それは本当に違うんだ、気持ちなんてない。僕が好きなのはAだけ、それは信じてほしい」

「わかりました。昨日のお姉さんとはどうなったんですか」

「連絡先消した。」




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作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2023年10月31日 19時

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