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「お前に言ってねぇよ!!」
胸倉を掴んで立たせた。
「ちょ、暴力反対なんですけど」
止めようとしない江口と西山を見て焦る男。
「俺らの前で約束しろ」
「何をですか」
「二度と並木に連絡するな。お前らの関係はもう終わってんだよ。いつまでも未練タラタラ追っかけてんじゃねえよ。言っておくけど、並木はお前の悪口なんて言わなかったよ。お前がこんなにクズでどうしようもない男でもな」
手を離すと、その場に崩れた。
「おい」
目の前にしゃがみ込むと、前髪を掴んだ
「勝手に部屋に来たり接触したら、その時は死ぬと思え」
そのまま髪を引っ張り玄関まで連れて行くと、背中を蹴って外へ出した。
「じゃあな」
ドアを閉めた。
「斉藤先輩…」
戻ってきた斉藤、Aの隣に座った。
「すみません…」
「…」
ただ睨んでくる斉藤。
「いつから付き合ってたの?」
「あ…まだ学校に通っていた時に…」
「え?!じゃあ、どうやって知り合ったの?」
江口が身を乗り出した。
「それは、OBがトークショーで来校された時に…4名来られていたうちの一人でした。」
「他に誰がいた?」
「細谷先輩と、増田先輩、高塚先輩でした」
「へぇー…それで?」
「あの…控室で増田先輩が講師に、誰かおすすめの学生いますか?という質問に、私の名前を出しまして…私はステージの準備をしていたのですが、呼ばれまして…講師に言われた通り控室に向かったのですが、ドアを開けてみると彼が一人だったんです。」
3人とも黙ってうなずいていた。
「そこで、ラインを聞かれました。」
「え、いきなり?」
聞き返した西山。
「いきなりでは無いんですけど、色々と…」
ため息の斉藤。
「もちろん存じ上げていましたし、正直どんな理由でも嬉しかったです。」
「それで交換して、どうしたの?」
「それで…」
━━━─…..
数年前
「並木さん!」
「はいっ」
トークショーの準備の為、ステージに椅子を運んでいたA
「悪いんだけど、控室に向かってもらえるかしら」
「はい…あ、何か必要ですか?」
「そうじゃないんだけど、あなたに行ってほしいのよ」
講師はニコニコしていた。
「わかりました」
走って控室へ向かうと、貼り紙がしてあった。
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作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2023年10月31日 19時