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「お待たせしました!」


テーブルに食事を並べると、すぐに集まって来た。



「どうぞ召し上がって下さい」


並木が立っていると



「並木も一緒に食べよう」


斉藤が椅子を引いた。

驚いた西山と江口、口元に手を当てわざとらしくリアクションした。



「並木が作ったんだから当たり前でしょ!」


真っ赤になって叫んだ。





「あ、ありがとう…」


西山も少し赤くなって呟いた。
すると



「ありがとう。いただきます」


斉藤も手を合わせた。


そんな当たり前のことに感動して目を合わせた江口とA






「…っ!」


いきなり目を開いて箸を止めた斉藤



「どうした?」


江口が気づくと



「や…びっくり、して」

「何が?」

「これ…」


指をさした揚げ物。

西山も食べてみると



「んん!!」


声を上げた。



「うま…っ」


江口も一口頬張り、笑った。



「これ作ったの?」

「はい。大した物ではありませんが、チーズソースを入れました」

「へぇ〜…俺大好物聞かれたらこれになりそう」


口元を手で覆い笑った江口。



「えっ嬉しいです!良かったらまた作りますね」

「マジでお願い」

「はいっ」


笑いあう二人を見ている斉藤、西山。



「良かったら先輩方も…」

「江口さんに振る舞う時は呼んで欲しい…」


西山がプルプル震えながら言った。



「どうした宏太朗」

「や…久々に美味しい物食べたので」

「だからって震えなくても」


その姿には斉藤も笑った。



「お前いい嫁になるかもなぁ」

「そうですかね…っ」


江口の言葉に照れるAだが



「なにオヤジ臭いこと言ってるんですか」

「なんかいいなぁと思って」

「江口さんも年取ったんですね」

「そりゃぁねぇ」

「並木はまだ20代ですよ」

「そうだ…13歳下、か…」


いきなり表情が暗くなった江口を笑った三人。



「それじゃあまだ結婚とか考えないよなぁ」

「そんなことないです。私の両親は、早く結婚してほしいそうですし、私も結婚したいと思える人が出来れば…すぐにでも」

「へぇ、まだ遊べばいいのに」

「遊びたいとは思いません、私が遊べるような外見でもありませんし…」


会話していた江口ではなく斉藤が“確かに”と頷いた。



「でも並木、可愛いと思うよ」

「えっ」


江口の言葉に真っ赤になったA




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作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2023年10月31日 19時

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