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「何も聞いてないの?」

「はい、私は…。声優さんの行事ですかね」

「そうかもしれないね!」

「明日はまた収録ですよね。」

「そうだね、結構順調に続いてるね。Aちゃんのお陰で」

「そんな事ないです。終わったらまた行くんですか?」

「もちろん!」

「ところであの猫さん、誰なんですか?」

「え?あれは猫だよ」

「…?」


二人の会話に笑っている西山。



「西山さんは知ってるの?!」

「えー?知らないよ?」

「それ知ってる顔だよね?!」

「わっからないなぁ〜」

「みんなずるい!私だけ知らないんでしょ!?」

「さぁ〜?」


島崎も笑っている。



「大丈夫、そのうちわかるよ」

「そのうちですか…」

「楽しみにしてて」

「…?わかりました、」






━━━






「お疲れ様です。あ、みんな来てたの?」


下野の家へ着くと、内田姉弟も待っていた。



「遅いじゃん!」

「すみません収録押しちゃって」

「それは仕方ない。でだ」

「で…?」

「来週は、Aちゃんの誕生日だ」

「あ、そうなんですか?」

「おい。自分の後輩の誕生日くらいチェックしとけよ」

「あ…はい」

「そこで、皆で誕生日会をやる!」





「つまり作戦会議ですね」

「作成会議は大事ですよね」


理解が早い内田姉弟。



「そう、Aちゃんも自分の誕生日に松岡が来てくれたら嬉しいだろうし」

「でも」

「慣れさせる為にも!」

「何でそんなに」

「急いでるんだよ!だってドラマ出演決まったろ?!」

「あ、そうだ」

「お互いの為にも慣れておかないと現場にも迷惑かけるぞ」

「ああ…どうしましょう」

「とにかく何度も顔を合わせて普通に話せるようにならないと」

「はい」

「ということで、信長くんにも協力してもらってる」

「え、信長に?」

「うん。昨日からAちゃんの家に通ってもらってる」

「…え?」

「電話来なかったか?」

「あ、来てますけど…!」

「電話口にAちゃんも一緒にいたはずだよ」

「えっマジっすか?」

「うん」

「あ、もしかして今日も…?さっき電話したんですけど」

「うん、一緒にいた思う。」

「(だから並木さんに梅持って行きたいって言ったんだ…)」

「でも話はしないでしょ」

「はい並木さんの声は一切…」

「だから、まず電話で声を聴かせるところから慣れさせてるんだよ」




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作者名:のまじゅ♪ | 作成日時:2021年12月29日 23時

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